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フルハルター*心温まるモノ

秋の夜長はウシシシー(その1)(Kings Blue)

 あれは、昨年だったか?今年だったか?記憶が定かではありませんが・・・・
 ペンショーで紹介されたとの話を森山さんから伺った記憶があります。
 アウロラの細軸を手渡され、
「これのインクはドイツのメーカーが発売したインクで40数種類の色があるようですよ」
このときの色は赤みがかった茶色で、ペリカンのブラウンを薄くしたような色合いでした。
日本で取り扱うようになったら、良いなぁーとその時は思って見ましたが、何時になるか分からないこともあってか?記憶のすみに置いたままとなってしまったのです。
それが、2ヶ月くらい前に数枚のプリントアウトを手渡され「日本で発売するようですよ」との話を伺ったときは、早く色合いを確認したく、胸ワクワクでした。
「ヤンセンの手作りインク」
古くも新しいボトルに入ったインクで一目でボトルの形が気に入ったのです。

秋の夜長はウシシシー(その1)(Kings Blue) _e0200879_12514640.jpg


 しかし、何時入荷するのか分からないとのことで、まあ!ゆっくり待とうと気持ちを入れかえたのでしたが・・・・・・・日本橋の丸善が閉店し、丸の内へ移る旨のはがきをもらいいざ!丸の内本店へ
狭いエスカレータを登り、4Fの万年筆売り場へ直行!
そのブースになんとヤンセンのテーマインクが積んであるではありませんか!!
アメリカ製のインクで、かなりガッカリしたこともあり、一本だけ購入することに決め、「ナポレオン ボナパルトのブルーブラック」を買い求めました。
 
 胸ワクワクで家へ帰り、早速ボトルの蓋をあけ、クンクン匂いを嗅ぎ「ウームプラスチック系の香り・・」付けペンで色合いを確認!
オーなんとも古いブルーブラックの色合いではありませんか!
透明感があり、「これなら文字の濃淡が出るぞ」「さて、どの万年筆で試そうか?」これが、非常に難問でした。
以前にヌードラーズのブルーブラックをモンブランNo14へ吸わせたところ約二週間でフローが悪くなり、結果!インクタンクに固まりがこびり付き、分解掃除の手間がかかった経験があるので、古い万年筆には入れられないと思っている矢先での新インクです。
我が親友の碧さんは、これらの新インクを高価な万年筆へガンガン吸わせていますが、小心もののわたしには出来ない・・・・!
「そうだ!ペリカン800へ古いペリカンのブルーブラックが入れてある」
色合いは好きなものの、フローが悪くストレスがあった万年筆へ吸わせることに決まり、毎度の儀式です。
色合いはとても私好みで、約二週間経った現在も、フローが悪くなったことはありません。

秋の夜長はウシシシー(その1)(Kings Blue) _e0200879_12524157.jpg


 しかし、耐水性はまったくないので、本来のブルーブラックではなく、ブルーブラックの色という感じですね。
これからの経過を見て、良否の判断をしたいと思います。
by fullhalter | 2004-10-15 12:49 | インク研究会