プライベート・リザーブとブレンド (碧)
昨年の秋、万年筆博士の交流会に心弾ませて神楽坂へと向かって行ったことを記憶している。フェンテの会報に同封してあった博士通信の記事に新しいイン クのことが載っていたからである。その名もプライベート・リザーブ。どうやらアメリカ産のインクらしい。友人から聞くところによるとなかなかいいイン クであるという。心弾ませて会場に向かうと田中さんがニコニコしながらお客さんと話をしていた。
現物を見てみるとなんと、22色もあるではないか。感激である。箱を開けてみ ると、50mlのアールデコ調のボトルにほんの少しまったりとしたインクが入っ ていた。50mlで1,500円は少し高いような気がしたが、取りあえずインクのカ ラーサンプルとにらめっこしながら、インクを選んだ。最初に目に入ったのはやっぱりGreenだ。「アボガード」というちょっと渋みがかった緑は今までに ない色だった。
とそこでインクの群れに隠れてちょっと大きな箱に気づいた。三代目山本竜さんにお聞きすると、「インクミキシングキッドです。計量カップや注射器、空 ボトル、秘密レシピが入っています。これらのインクはすべて混ぜることができるのです」とのこと。はっきり言って涙が出てくるのではないかと思った。 まったく関係ないが、自分のやってきたことが認められたような充実感が心の中にわき上がった(おお~勘違い)。インクメーカーがブレンドを勧めているのだ。これを喜ばずしてなんとする。みんなに白い目で見られながら1人でイ ンク混ぜていた悲しい日々が走馬燈のように駆けめぐっていった。
取りあえずインクのご紹介をします。勝手に見た目で分けますと、
黒系統は、グレイフラノ、ベルベットブラック
青系統は、ミッドナイトブルーズ、ソニックブルー、レイクプラシッドブル ー、ブルースエード、ネイプルズブルー、ダフネブルー、パールヘイズ、ダン ザナイト
赤・オレンジ系統は、プラム、フェスタレッド、シェルピンク、ブラックチェ リー、カパーブラスト、オレンジクラッシュ、シェーラインゴールド、バター カップ
緑系統はフォームグリーン、スペアミント、シャーウッドグリーン、アボカード
何となく名前で色が想像できるところがまたいい(詳しくは万円筆博士へ)。実際、私はいくつか購入して使用しているが、アボカードは絶品の緑である。 他のメーカーのどんなインクとも似ていないところがいい。使用感も滑らかで渇きやすく、フローもなかなかだ。
現在、いろいろと試行錯誤をしながらブレンドしているのでそのうちご紹介で きるかも知れない。ただあまりにも気に入った2つのインクがあるためそれ以上のものがなかなかできないでいるのが現状である。そこで最後に、私の気に入った2色をご紹介しょう。
*Private Reserveのインクは、本原稿を書いている時点では、鳥取の万年筆博士でしか取り扱われていませんでしたが、今現在は東京南青山の書斎館でも販売されております。
現物を見てみるとなんと、22色もあるではないか。感激である。箱を開けてみ ると、50mlのアールデコ調のボトルにほんの少しまったりとしたインクが入っ ていた。50mlで1,500円は少し高いような気がしたが、取りあえずインクのカ ラーサンプルとにらめっこしながら、インクを選んだ。最初に目に入ったのはやっぱりGreenだ。「アボガード」というちょっと渋みがかった緑は今までに ない色だった。
とそこでインクの群れに隠れてちょっと大きな箱に気づいた。三代目山本竜さんにお聞きすると、「インクミキシングキッドです。計量カップや注射器、空 ボトル、秘密レシピが入っています。これらのインクはすべて混ぜることができるのです」とのこと。はっきり言って涙が出てくるのではないかと思った。 まったく関係ないが、自分のやってきたことが認められたような充実感が心の中にわき上がった(おお~勘違い)。インクメーカーがブレンドを勧めているのだ。これを喜ばずしてなんとする。みんなに白い目で見られながら1人でイ ンク混ぜていた悲しい日々が走馬燈のように駆けめぐっていった。
取りあえずインクのご紹介をします。勝手に見た目で分けますと、
黒系統は、グレイフラノ、ベルベットブラック
青系統は、ミッドナイトブルーズ、ソニックブルー、レイクプラシッドブル ー、ブルースエード、ネイプルズブルー、ダフネブルー、パールヘイズ、ダン ザナイト
赤・オレンジ系統は、プラム、フェスタレッド、シェルピンク、ブラックチェ リー、カパーブラスト、オレンジクラッシュ、シェーラインゴールド、バター カップ
緑系統はフォームグリーン、スペアミント、シャーウッドグリーン、アボカード
何となく名前で色が想像できるところがまたいい(詳しくは万円筆博士へ)。実際、私はいくつか購入して使用しているが、アボカードは絶品の緑である。 他のメーカーのどんなインクとも似ていないところがいい。使用感も滑らかで渇きやすく、フローもなかなかだ。
現在、いろいろと試行錯誤をしながらブレンドしているのでそのうちご紹介で きるかも知れない。ただあまりにも気に入った2つのインクがあるためそれ以上のものがなかなかできないでいるのが現状である。そこで最後に、私の気に入った2色をご紹介しょう。
*Private Reserveのインクは、本原稿を書いている時点では、鳥取の万年筆博士でしか取り扱われていませんでしたが、今現在は東京南青山の書斎館でも販売されております。
by fullhalter
| 2004-06-11 09:22
| インク研究会