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フルハルター*心温まるモノ

キングスブルーに魅せられて (Kings Blue)

 わたしは、ブルーの色合いが好きである。
小学生低学年までは、草色が好きだったのだが・・・

 ある日、父親の実家へ行ったとき、父親の部屋に置いてある箪笥。親父の宝物が詰まっている、箪笥の一番下の引き出しに入っていた。黄色い箱!
「なにが、入っているの?」との問いかけに、「インクだ」と父親が答えた。箱の中身を取り出し、父親が得意そうに
「面白い形だろ」とインクボトルを手渡してくれた。靴型?ペン型のボトルは、綺麗なブルーに染まっていてその色合いが網膜に焼きついた。このとき見た、ブルーの色合いがその先、自分自身の好きな色合いを決定するとは当然思っていなかったが。

 ご存知のかたは、すぐボトルの形で分かったと思うがあえて紹介すると、「モンブランNo29」のインクである。
ここで、キングスブルーについて少々お時間を!
ドイツ語で「Konigs Blau」スペルが若干ちがうが英語でいう「Royal Blue」
しかし、モンブランNo29のボトルの中には「Kings Blue」とラベルに書いてある。

 フルハルターに通い始めたころ、森山さんに
「昔のキングスブルーと今のローヤルブルーは色合いが違いますね」と尋ね、森山さんが
「そんなこと云われたことが、以前ありました」との回答があった。
他の方も、やはりそう思っているんだとうれしかった。それから、モンブランのNo29を集めだし、同じNo29
のインクでも、やはり!!色合いが違うことが分かった。

 その違いを画像で分かって頂ければ、幸いです。

キングスブルーに魅せられて (Kings Blue) _e0200879_1234208.jpg


キングスブルーに魅せられて (Kings Blue) _e0200879_1234324.jpg


 そして、私の思い出にある、モンブランNo29キングスブルーが偶然に見つかった。昨年の11月、インクをブレンドしようとして注射器を部屋のあちらこちら探していたら、小学生のとき買ったオカリナと共に、ボロキレで厳重に包まれたインク瓶がでてきた。そう!前項で書いた父親のモンブランNo29のインク瓶である。
早速、試してみたが、本当に懐かしくそしてすばらしく綺麗なキングスブルー。
発見したその日は、11月29日!!
わたしのインク記念日。
by fullhalter | 2004-05-07 12:30 | インク研究会