オルタス ペンケース
Fugeeさんのペンケースは既に持っていたので、是非小松さんにペンケースを造ってもらいたいと思っていた。
北欧の匠で求めたハンス・オスターが造ったペンケースに「フルハルター10周年記念万年筆」を入れて小松さんにお願いした。
製造途中で見せていただいた時、7mm位の皮革の輪を内側から縫い込んでつないであった。
その時は完成時の姿が私には思い浮かばなかったのだが、5月22日にご持参くださったその万年筆ケースは実に美しかった。
「表には一切縫い目がないんですよ。内側から縫い込んでコバ仕上げと同じ方法で仕上げました。楽しかったですよ。」
ハンス・オスターのペンケースからアイデアをいただいたのか定かではないが、その時から小松さんの「職人魂」に内なる炎が灯されたのだろう。
だからこそ、「楽しかったですよ。」という言葉になったのだと私は思っている。
「本物の職人、正真正銘の職人」。
Fugeeさんや小松さん、本物の職人の方々と親しくさせていただいていることが、私の人生を豊かにしてくれる。
では、その万年筆ケースをご覧ください。
10周年の万年筆を入れて小松さんに渡したハンス・オスターのペンケース
フルハルター10周年の万年筆を入れて
更に小松さんが好きになったことがおこった。
私は子どもの頃から「マークは顔」だと思っていたが、大々的に表現するこのではなく、出来れば小さく、陰に隠すことが「粋」だと思っている。
小松さんに造っていただいた「20周年記念の鞄」もテッセンの花のマークがベルト(?)を外して開ける時に初めて見えるように造っていただいた。
万年筆ケースから10周年の万年筆を取り出したら、中からちっちゃな皮革が落ちた。
何と、それは「20周年記念のテッセンの花のマーク」ではないか。
「何故誰も気が付かない場所にマークを付けたのだろうか?」
皆そう思うだろう。
ブランドは殆どマークを大きく表に出しているし、それを使う人も心の満足を得ているのであろう。
私は全く反対で、隠れたところにマークを付ける小松さんの粋さと職人魂を見た思いで、益々好きになった。
中に隠れ、誰にも見えない小松さんだけの20周年マークをご覧ください。
by fullhalter
| 2014-06-06 15:33
| 私の好きなもの