M101N『トータス シェル ブラウン』について





M101Nは既に研ぎ出しを始めた。
基本的には予約の早い方からだが、ペン先の太さの決定や筆記角度の設定やら必要事項も多くある。
取りあえず、確実に決定がなされた方から研ぎ出し調整を済ませたいと考えている。
先週も申し上げた通り、ご予約をいただいている方々をグループ別に分け、直接お客様にメールする作業も始まり、多くの方々からご返信をいただいている。
「来店してから」という方、「過去のデータに基づいてペン先の太さは…」という方、ご要望はいろいろ。
いずれにしても、これからはしばらく研ぎ出し作業に専念しなければならない。
自宅での研ぎ出し作業日を設け、店でも接客以外の時間は極力101Nの作業時間に充てたいと思っています。
お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、どうかこの作業が終わるまでご協力の程お願いいたします。
さて、今回の101Nの特徴を少しだけ申し述べたい。
姿、形はご覧の通りだが、私は個人的に最も好きな容姿。
また、トータスシェルが素晴らしい柄。
ブラウンというよりグリーンでは(?)と私は思うが、実際に見れば判ること。
人の感覚は千差万別で、あなたの目にはどう映るのだろうか。
人の感覚で好き嫌いに分かれることについて申し上げましたが、ペン先について少し。
先日いらしたお客様が、
「M101Nのペン先すごくやわらかいですって?」とおっしゃる。
「誰が言ってました?」
「この業界の方が」
「そんなにはやわらかくないんですけど、M800、M600、M400の現行製品よりはやわらかいですね。」と申し上げました。
何故、現行よりも、そして100の復刻、1931 1935よりもやわらかくしたのかは判らないが、確かにやわらかい。
ただ、人によっては、判らないくらいの違いかもしれないが。
26日に入荷して直ぐにそれを確認した私にとっては、大いに歓迎すべきことだった。
ここでペン先の拡大画像をご覧いただきたい。


また、ニブポイントを<BB>にして良かった。
<B>がどの程度の大きさなのか判らないが、<BB>の存在感はかなりである。
実際に研いだ結果、研ぎ師として充分満足出来る形状、美しさに仕上がった。
ペン先はそのロゴ、ニブポイントの大きさ、そして柔軟性何もかもが私にとっては予測を超えていた。
色違いでこれからも造り続けて欲しいモデル、それが『M101N トータスシェル ブラウン』である。
by fullhalter
| 2011-05-06 17:38
| 限定品万年筆