沈金
漆加飾には「蒔絵」「螺鈿」等あるが、「沈金」もそのひとつ。
研ぎ出し高蒔絵「肉合」は夢舟さんに依頼し、数本持っている。
また螺鈿はペリカン日本で造られたものが手元にあるので、沈金が欲しいと思っていた。
ある方に相談したところ、「この人がいいと思う」ということで紹介されたのが今回ご覧いただく輪島の漆芸家、古込(ふるこみ)和孝さん。
紹介者から古込さんの作品が掲載された本が送られてきた。
「狐」だった。
「動物が得意の様ですよ。」と言われていたので、輪島の漆芸展が開催されていた日本橋三越でお目にかかり、直接「北極狐」を描いてくださいとお願いした。
キャップには親狐、胴軸には二匹の子狐。
親狐は振り向いて子狐たちを気遣っている絵にと。
そして出来あげってきたのが、これからご覧いただく『白狐』。
これも全体をご覧いただけないので、部分、部分の画像ですがお許しください。
親狐
子狐
親狐首部
親狐腹と足
親狐尾
ススキ
≪ 作者の言葉 ≫
毛彫りという技法は、輪島では一子相伝の技術と言われ、創始者は、板谷光治氏です。
2代目が息子の板谷伸治氏、それから私に受け継がれた技法です。
同職者の間では、どんな刃物でどのような刃の研ぎ方で、どのように彫っているか?さえ謎とされています。
白狐ということで、蓋には親狐、身には子狐2匹、背景にはススキの葉を彫り、露を銀の玉に象嵌にし、白狐の目は夜光貝を入れています。
蓋と身に親狐、子狐と分けたのは、いずれ来るであろう子別れを思いに分けてみました。
万年筆で毛彫りは初めての事でいろいろと戸惑い、困惑もありましたが、何とか彫れ、安堵いたしました。
≪ 作者紹介 ≫
漆芸家 古込 和孝
昭和52年 輪島生まれ
平成 9年 枕金師 加治武氏に年季明けを許される。
平成10年 枕金師 板谷伸治氏に年季明けを許される。
平成10年 毛彫り習得
平成10年 兼六茶会展に初出品、初入選
以来数多く作品展に出品、入選を重ねて今日に至る。
研ぎ出し高蒔絵「肉合」は夢舟さんに依頼し、数本持っている。
また螺鈿はペリカン日本で造られたものが手元にあるので、沈金が欲しいと思っていた。
ある方に相談したところ、「この人がいいと思う」ということで紹介されたのが今回ご覧いただく輪島の漆芸家、古込(ふるこみ)和孝さん。
紹介者から古込さんの作品が掲載された本が送られてきた。
「狐」だった。
「動物が得意の様ですよ。」と言われていたので、輪島の漆芸展が開催されていた日本橋三越でお目にかかり、直接「北極狐」を描いてくださいとお願いした。
キャップには親狐、胴軸には二匹の子狐。
親狐は振り向いて子狐たちを気遣っている絵にと。
そして出来あげってきたのが、これからご覧いただく『白狐』。
これも全体をご覧いただけないので、部分、部分の画像ですがお許しください。
親狐
子狐
親狐首部
親狐腹と足
親狐尾
ススキ
≪ 作者の言葉 ≫
毛彫りという技法は、輪島では一子相伝の技術と言われ、創始者は、板谷光治氏です。
2代目が息子の板谷伸治氏、それから私に受け継がれた技法です。
同職者の間では、どんな刃物でどのような刃の研ぎ方で、どのように彫っているか?さえ謎とされています。
白狐ということで、蓋には親狐、身には子狐2匹、背景にはススキの葉を彫り、露を銀の玉に象嵌にし、白狐の目は夜光貝を入れています。
蓋と身に親狐、子狐と分けたのは、いずれ来るであろう子別れを思いに分けてみました。
万年筆で毛彫りは初めての事でいろいろと戸惑い、困惑もありましたが、何とか彫れ、安堵いたしました。
≪ 作者紹介 ≫
漆芸家 古込 和孝
昭和52年 輪島生まれ
平成 9年 枕金師 加治武氏に年季明けを許される。
平成10年 枕金師 板谷伸治氏に年季明けを許される。
平成10年 毛彫り習得
平成10年 兼六茶会展に初出品、初入選
以来数多く作品展に出品、入選を重ねて今日に至る。
by fullhalter
| 2010-10-15 13:32
| 愛しきものたち