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フルハルター*心温まるモノ

「Fugeeのしごと 番外編」

私のFugee鞄

“Fugeeのしごと 16点の鞄展”に展示する為に「私のFugee鞄」を藤井さんの工房に届けることになった。
前からFugeeさんを訪ねたいと言っていた友人のスケジュールとたまたま合って二人で伺った。
96年に開かれた“Fugeeの鞄展”にその友人が行ったことを藤井さんに言うと、
「え~、あの時にいらした方がいたなんて」と、もの凄く驚いていた。

以前にご来店されたお客様から
「藤井さんのところへ行ったんですが、小さなガッチリした鞄が展示されていましたよ。」と聞いていたので、そのことを藤井さんに伝えると
「これでしょ?」と壁にかかっていたグリーンのショルダーバッグを渡してくれた。
「ワインとグリーン、私の大好きな色じゃないですか。」
鳥肌が立った、神のお導きであり、縁である。
藤井さんは、
「この蛇腹のカメラのケース、金ちゃん(一緒に鞄造りをしている金原さん)の実家にあったものなんだけれど。ここの縫い方が良くて、いつかこういう造り方をしたい、と話していたんだ、その造り方をしたのがこの鞄なんだ。」
ワインの貴重な革と金具に心を打ち抜かれたのが前回。
今回もグリーンのベルギー産の革と、藤井さん、金原さんの思いに またまた射抜かれてしまった私。
怖い、恐ろしい、己との戦いに負けてしまった私。
だが、待てよ…、今でも何かあると家族から鞄を買ったことを言われるが、私の喜びとして受け入れてくれていることは判っている…、そこで一応
「帰って女房と相談しないといけないので」と言い、工房を後にした。
帰宅してそのことを告げると
「もう心は決まっているんでしょ。」と女房、同行した友人も後で
「腹は固まっていたよね。絶対に買うとあの時から思っていたよ。」と言った。

直ぐに買い求めたベルギー製皮革グリーン、「私のFugee鞄Ⅱ」の熟成を始めた。
家族には気持悪いと言われながら。
藤井さんたちが思いを込めて造られた鞄を 使い手が時間をかけて熟成させるのは当然のことだから。
手で撫でまわしても余り効果がなかったが、その時別の友人からブラッシングを勧められたことを思い出した。
驚いた!ベルギー産のこのグリーンの革はブラッシング効果てきめん。
ブラッシングすればする程濃くなり、深い艶が出て味わいが増す。
これからご覧いただく鞄は、
「使われたことが殆どないワイルドスワンズ ミニ六穴システム手帳」 「ワイルドスワンズ Trank グリージオの中に入れられた1.8㎜の厚さのござ目 スターリングシルバーのライター」 「ロングピース」 そして昼食用のトーストサンドがぴったり収まるサイズ、ジャストサイズの鞄である。
またまた藤井さんのお陰で、私の人生が豊かになった。
では、画像をご覧ください。

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この画像でお判りいただけると思うが
下半分がブラッシングされ深い艶と味わいが出ている。
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by fullhalter | 2010-06-04 13:27 | 私の好きなもの