吹寄蒔絵箱
いわゆる文箱で、大きな作品である。
先週も申し上げた通り、今回の新作シリーズは店に送られて来た為に今までの自宅での撮影ではなく、店での撮影となった。
この作品は大きく、夢舟さんが技術の粋を込めて研ぎ、磨き上げた作品。
その為、その鏡面に仕上げられた表面に映り込み、反射が凄い。
一度撮影した画像を自宅のパソコンで確認したのだが、使える代物ではなかった。
そこで、翌々日にまたカメラを持参した。
取りあえず、店のガラス全てを布で覆って、反射を避けることにした。
笑い話しだが、その撮影作業中に以前から何度かいらしている方が来店された。
「何してんだ?」という怪訝な顔をされたので、すかさず
「とうとう、閉店か、と思われました?」
そんな撮影方法で写した画像で、十分ではないかもしれないが、ご覧ください。
では、作者の言葉から。
【 作者の言葉 】
この作品は、今ではあまり必要とされなくなった雪つりなどをする季節、縄の切れ端などが枯れ葉とともに風に吹かれ、道の片隅に追いやられている場面を、研出蒔絵で表現したもので見た目より大変時間と神経を使った作品です。
本来なら硯箱にするところですが、万年筆や宝石など、どんな物でも入れて楽しめるようにあえてただの箱にしました。
展示会では、海豪さんのお気に入りの1つに選らんでもらい、審査会でも賞を頂きほんとに光栄なことでした。
講演会ではこの作品も持って行き、海豪さんが、なぜこの作品を選んだかなど茂木さんと、面白おかしく色々お話ししてもらい講演会終了後お二人の本「茂木健一郎の脳を幸せにするレシピ」1200円を、お買い上げしてくださった方先着30名によるサイン会を開き、夜は、山中温泉たわらやで、お二人を囲み楽しく酒を酌み交わしました。
この作品には枯葉描かれている。
撮影時は風が少々強く、枯葉が舞っていたのでその枯葉とともに遊んでみた。