Dupont の最終回『誠に愛しきものたち』
40年前に義兄に頼んで求めたライターが S.T.Dupont。
外国製で、漆を使って製品を造っているのは、私の知る限りではS.T.Dupont だけである。
漆、蒔絵の好きな私は、ラッカー製ではなく、天然の漆であって欲しいという願いが強い。
英語では漆もラッカーと言われているが、デュポンでは「LAQUE DE CHINE」と刻印し、人造と違い、天然のシナ漆とわざわざ思い、拘りを表現している。
工業製品としての思い、拘りもそのひとつひとつの部品に表れているし、ラッカーではなく天然の漆を使うlことによって、「我々はもの造りに妥協しないぞ」と言っていると、その製品達から私には感じられる。
ただ、現在の製品達をよく知らない私には、今もその思いが続いているのかは判らない。
これは、S.T.Dupont 筆記具、ライターに限らず、時計やカメラ等々全てのものに言えることだが、現在は造りし人の拘りをそのものに表現することは、とても難しい時代である。
S.T.Dupont もその例外ではないのかもしれない。
例外であって欲しいと願ってはいるが。
いずれにしても、私が持っているS.T.Dupont 達は、「とても愛しいものたち」であることには間違いない。
では、S.T.Dupont 最終回、「誠に愛しきものたち」をご覧ください。
まず、シナ漆 濃紺達から
次に濃紺と同じくらい、否それ以上に私が好きな エカイユ万年筆と赤漆ライターを加えて