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フルハルター*心温まるモノ

シナ漆ペンシル

筆記具としては、有史以来「万年筆」は最高の道具である、と私は確信している。
何度も申し上げてきたが、ボールペンが好きになれない。
何故か。
力を入れなければ書けない。
立てて書かなければ書けない。
更に、書かれた文字に「味わい」を感じられない。
一方、とても便利な筆記具であることは認めざるを得ない。
万年筆、ボールペンとくれば、次は当然メカニカルペンシルである。
これがまたいい奴だと、私は思う。

モンブランの輸入元で働いていた時に、太いペン先の書き味がお好きな方に
「太い芯の濃いペンシルの書き味は、太いペン先のそれに似ていると私は思いますよ。」と申し上げ、試していただくと例外なく(?)
「本当、気持いいね。」

文明が進化し、年々便利なもの、気軽なものを良しとする風潮が良し悪しの判断の基準となった。
便利、気軽なものの対局にある不便で面倒なものを使いこなした時に、道具としての楽しさ、悦びを知る。
楽しさ、悦びを教えてくれる道具は、不便で面倒な奴らとも言える、と私は思っている。

さて、さて、悦びをもって今週の“愛しきものたち・・・筆記具” S.T.Dupont シナ漆(濃紺) 0.7mm
メカニカルペンシルをご覧いただこう。
0.7mmの芯だと、2B位の濃度の芯を使うと万年筆の「ぬらぬら」と共通の書き味を味わうことが出来るのでは…。

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【 仕様 】
素材:   シナ漆
太さ:    7.0mm
長さ:    136mm
重さ:    26g
芯の太さ: 0.7mm


1985年の THE PENによれば
価格は、55,000円
ちなみに、その当時モンブラン149は、45,000円 

先週申し上げましたが、
「数量限定の製品のご案内、告知は原則差し控えさせていただきます。」
ということは、HP更新の材料が少なくなるということです。
これは、これで、私の悩みでもあります。
毎週更新は、政治家のそれとは違う公約です。
私はHPが続く限り、絶対に守らなければならない、と思っています。
今週と同じ、「見ているだけで、触れているだけで心を穏やかにしてくれるものたち」を続けてゆく所存です。
また以前在籍していたモンブラン達の製品歴史も。

新しい製品情報は他の手段から取られますことを、ここに改めてお願い申し上げます。
by fullhalter | 2009-06-05 21:40 | 愛しきものたち(筆記具)