黒柿印籠『川蝉蒔絵』
あれはいつだったのだろうか。
数年は経ったと思う。
黒柿を加工する作家の作品「印籠四段引き出し」に夢舟さんが『蟻と蟋蟀』の蒔絵を描かれた。
黒柿の木目、そして夢舟さんの蒔絵に心を奪われた。
その後直ぐに聞いてみた。
「この黒柿大好きなんですけど、材料はまだあるんですか。」
「あと二つありますよ。黒柿そのままと鉄錆び塗りにしたものが。」
実際に持参してくれたその二つの内、黒柿そのままの木目が気に入った私は、以前からの念願だった川蝉を螺鈿を使って描いてもらうようにお願いした。
そして出来上がったのが今回の作品である。
とても気に入った、
黒柿の持つ木目の落ち着きに似合った、派手さを極力押さえた作品に仕上がった、と私は思っている。
筆舌に尽くしがたいと言うが、全くその通りで、言葉では表現出来ない。
画像で皆様にご覧いただきたい。
では、作者の言葉から。
ちっちゃな4つの引き出し、何に使えるのか。
仁丹、ちっちゃな錠剤。
いや、イリジウムポイントが一番似合っている。
私は玉付けが出来ない。残念。
久保さんが持たれると良いのかも。
数年は経ったと思う。
黒柿を加工する作家の作品「印籠四段引き出し」に夢舟さんが『蟻と蟋蟀』の蒔絵を描かれた。
黒柿の木目、そして夢舟さんの蒔絵に心を奪われた。
その後直ぐに聞いてみた。
「この黒柿大好きなんですけど、材料はまだあるんですか。」
「あと二つありますよ。黒柿そのままと鉄錆び塗りにしたものが。」
実際に持参してくれたその二つの内、黒柿そのままの木目が気に入った私は、以前からの念願だった川蝉を螺鈿を使って描いてもらうようにお願いした。
そして出来上がったのが今回の作品である。
とても気に入った、
黒柿の持つ木目の落ち着きに似合った、派手さを極力押さえた作品に仕上がった、と私は思っている。
筆舌に尽くしがたいと言うが、全くその通りで、言葉では表現出来ない。
画像で皆様にご覧いただきたい。
では、作者の言葉から。
【 作者の言葉 】
フルハルターさんからの依頼により黒柿の木地に合わせて川蝉を描きました。
ヤマメの魚をくわえている川蝉と川に飛び込む川蝉を描き 根付は川の輝きをイメージしたものです。 川蝉の色をいかに近づけるかで黒蝶貝・白蝶貝をつかいわけ 毛打ちし仕上げるところが一番苦労したところで、芦の葉と木の枝は赤胴と金をつかいわけ黒柿は艶を消し仕上げ、根付は、鮑貝を貼り付け赤胴と金をつかい緒〆は金平目梨地で仕上げました。
ちっちゃな4つの引き出し、何に使えるのか。
仁丹、ちっちゃな錠剤。
いや、イリジウムポイントが一番似合っている。
私は玉付けが出来ない。残念。
久保さんが持たれると良いのかも。
by fullhalter
| 2009-02-13 10:51
| 夢舟の作品達