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フルハルター*心温まるモノ

カルティエ

  若い頃私は、金が嫌いだった。
成金趣味のような金が大嫌いだった。
「金に比べりゃ、銀はいいよなぁ~。」と思い続けていた。
頷いておられる方も多い筈である。
そんな私が、いつ頃だったかは定かではないが、金を受け入れられるようになった。

これは堕落か、はたまた成長か。
私は成長だと思っている。
金という金属は、凄い特性を持っていることが少しずつ判ったからかもしれない。
銀無垢もそうだが、金の無垢も使う程やわらかく、優しさが増す。
金、銀に限らず、「無垢」という言葉そのものがいい。
無垢な人…そんな人でありたい。

何年前だっただろうか。
3年?、4年?
ある日、問屋さんを訪ねた時のこと。
ショーウインドーに黒くなった銀無垢であろうと思われるボールペンらしきものが目に入った。
「これ、何ですか?」
「あ~、それ昔のカルティエ」
「いいなぁ~。これ売り物?」
「もう箱もないし、売れないよ。」
「箱なんかいいですよ。僕のものにしたいんで、売り物にするつもりはないから。」
そんな経緯で手に入れたのが、今回の「カルティエ」である。

私自身は、カルティエというブランドが特に好きという訳ではない。
メーカーなどどこでもよい。
これからご覧いただく銀無垢の加工が好きなのである。
では、1980年代初めのカルティエ オーバルのBSS-4 トルサードをご覧ください。

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ボディーの彫りも凄くいいのだが、キャップトップのマークがたまらない。
ここまで浮き上がらせたマークに当時の造り手の思いが。
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by fullhalter | 2007-10-19 11:31 | 愛しきものたち(筆記具)