万年筆クロニクル(年代記)vol.2
「近々、ちっちゃな集いがあるんだけれども来ない?」
「今さ、枻(えい)出版の次の本の絵で、もの凄く忙しくて、時間がとれないよ~。」
珍しい。もの凄く珍しいことだ。
古山さんは、とてもバイタリティのある方で、雨が降ろうが、槍が降ろうが来られる方だと思っていた。
その時、古山さんでも少々参る程忙しいんだなと思った。
8月3日、枻(えい)出版社から発売された『万年筆 クロニクル(年代記)』が古山さんから店に送られてきた。
その中に自筆で、「つらかったですが……」
本当につらかったのが伝わってきた。
その古山さんの字をご覧いただきたい。

この本の為に何枚の絵を描いたのだろうか。
本の中では目立たない程の絵でもオリジナルは手と心で懸命に描かれたに違いない。
それも締め切りまでに。
「つらかった」筈である。
今回の『万年筆 クロニクル(年代記)』では、古山さんの絵を少し多くご紹介させていただき、多くの方々にその味わい深さを知っていただきたいと願っている。
では、画像を。

またまたサイン入りの為に多くの本にサインをされたと思うのだが、その苦闘の跡をご覧いただきたい。これも「つらかった」であろう。















