Fugee ペンケース
あの古山画伯から電話が入った。
「森山さん、藤井さん知っているよね。」
「えっ~、ユーロボックスの藤井さん?」
「違う、違う。カバンを手縫いで造っている渋谷の藤井さん」
「あ~、聞いたことはあるけど。」
「今度家でバーベキューやるんだけど、藤井さんが来るんだよ。藤井さんも職人で変人だし、森山さんも変人だから、変人同士で合うと思うけど。」
「じゃ~、行く。」
古山画伯の庭でのバーベキューパーティーでお会いしてから5~6年のお付き合いをさせていただいている藤井さんが、ペンケースを造られた。
このペンーケースを造られたキッカケも古山画伯である。
ある時、枻(えい)出版社の自著「鞄が欲しい」に出ているFugeeのバッグ「KENSAKI 万年筆鞄1号」を持って来られた。
「この鞄、スゲ~んだよ。一枚皮を全く剥がさず、この厚さで造っているんだよ。ほら、脇にはちゃんとペンケースもつけて。」
「うぉ~、このぺンケースいいね~。この金具たまらね~。」などと会話していくうちに、古山さんの病気が出た。
いいものを見ると直ぐに造らせたくなる病気が。
「じゃ~、このペンケース藤井さんに言って造ってもらお~よ。」
「うちは、オリジナルペンケースをケーズファクトリーさんで造ってもらっているけど、いいモノはいくつあってもいいから、HPで紹介して多くの人に見てもらおうよ。」
古山画伯から藤井さんに要望され、長~い時を経て、完成したのがこれからご覧いただく「Fugeeのペンケース」である。
ただ、フルハルターオリジナルペンケース「Quartet」を見たとたん
「これ、いい~」と古山さん。
今使っていただいている。
いいモノは、いいのである。
「カバンのFugee」は、藤井さんと鞄学校卒業生から選り抜かれたお二人、三人で鞄を造られている。
革も縫製も判らない私ではあるが、藤井さんのお人柄に接していると、絶対にこの方は日本一、いや世界一の仕事をしていると確信するようになった。
以前このHPで申し上げたが、“きゅう漆”の人間国宝 大西勲さんと同じ「職人」のニオイを感じる。
絶対に妥協出来ない泥沼に足を踏み入れ、決して戻ることの出来ないニオイである。
お二人ともいつも自然体で、お会いした後は、心穏やかに嬉しい気持ちにさせていただいている。
フルハルターのお客様や仲間にも革をこよなく愛し、熟知している方が居られる。
皆、藤井さんのことを知っていて、その作品を崇拝している。
では、画像でその作品をご覧いただきたい。
参考までに、古山画伯のHPの<万年筆ニュース> No.186で、「万年筆の達人」出版祝いに藤井さんから贈られた5本差しペンケースも併せてご覧になられてはいかがだろうか。














価格(税込み)
● 1本差し ¥50,000 ¥75,000
● 3本差し ¥75,000 ¥112,500
● 5本差し ¥120,000 ¥180,000
(左:ボックスカーフ ブライドルレザー等 の価格 右:ゾウの価格 )
納期: 11月から5月までのオーダー分……6月渡し
6月から10月までのオーダー分……11月渡し
オーダーは、Fugeeさんに直接お出かけいただき、革選びからしていただきたいと思います。