『デュポンライター』
その方は、槌目、厚さ 1.8mmのあのライターを迎えに来た帰りに友人達と飲み、皆さんに見せたと言う。
「見せびらかせた」と思われるだろうが、そんな気持ちは全くなくとも見せたくなる思い、よ~く判る。
またお一人、1.8mmのジッポーが欲しいという方が現れた。
商いとしてではなく、私の思いが通じたということが、もの凄く嬉しい。
私はガキの頃から、何故か「モノ好き」だった、
タバコを吸いはじめたのが25~26才だった私に、デュポンがやって来たのも同じ頃。
義兄が仕事で海外に行った時に、私にはデュポン、弟にはダンヒルを買ってきてくれた。
その重さ、それぞれの部分に造り手の思いを感じ、すぐに虜になってしまった。
あれから35年、私を通り過ぎていったモノを含めると、二十数個のデュポン達。
はじめてのデュポンも、請われて嫁入りした。
自分で買ったモノは、僅か数個。
それもあるところで、キズものとして定価の10%~20%で求めたものばかり。
定価で買えるような生活もしていなかった。
他は皆貰い物である。
その殆どが学生時代のアルバイト先の先輩である。
その先輩がもの凄くモノ好きで、また人にプレゼントするのが大好き。
「自分で持っていても、一人だけの喜びだけど、人にあげて喜ばれたら、2倍、3倍、5倍の喜びにはなるだろう。」と言う方である。
いいね~。
(でも、家族は大変だと思うけどね。)
今週は、今も残っているデュポン7個の内、「都彭」のネームの入った2個をご覧いただきます。
この「都彭」のネームを入れて販売したのはいつ頃だったのかは、判らない。
相当古いことは確かだが、デュポンの方に、
「何故、『都彭』のネームを止めたのですか?」と聞いたら
「人の名前だと思い、消してくれという方が多いんで止めたんですよ。」
俺は好きなんだけれど、聞いてみなきゃ判らないもんだ。
では、私が最も好きな紺のデュポンから。










一番好きな紺のデュポンを入れる為に無理を言ってケーズファクトリーさんに造っていただいた紺の革のFortに入れた画像。
