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フルハルター*心温まるモノ

モンブランNo.1286 

1970年代に造られたモンブラン製品は、私がモンブラン アフターサービス部門に入社した1977年には正に現役そのものであった。

アフターサービスに勤務した私にとっては、1960年代の製品達、そして1970年以降に造られた製品達が、修理という点では正に現役。
懐かしさを感じざるを得ない。

1960年代のモンブラン 所謂『二桁の製品達』には1970年代以降の製品達とは“似て非なるもの”でもあった。

何が故に“似て非なるもの”なのか。
天ビス・クリップ・尻軸 そして、首軸から出ているペン先。
これらが全て似て非なるものである。
余りモノに拘らない人達にとっては、おそらく同じモノ、否、同じようなモノと感じる筈である。

その証拠に、モンブラン総代理店ダイヤ産業で1979年から始まった「検品」の為に勤めはじめた6人のパートの人に1960年代の製品と1970年以降に造られた製品を同時に見せた時、その違いを判る人はいなかった。
しかし、3ヶ月、半年と時の経過とともに、その6人の人達全員が1960年代の製品の方を
「こっちがいい」と言い出した。

3ヶ月、半年と万年筆、それもモンブランを手に取り、見続けてきた結果としてその違いがはっきり個々人に見えてきたということであろう。

ただ、これは、その人の感性の問題であって、どちらでも良いことでもある。
興味のある方は、<マイコレクション>の1960年代の製品と比べてみられては。

さて、今週紹介するNo.1286は1970年代から造られたクラシックシリーズの最高級品『18金ホワイトゴールド』の製品でピストン吸入式である。
白色系の貴金属であるホワイトゴールドは、同じ白色系の貴金属プラチナに比べ「やわらかさ」を感じ、私は好きだ。

では、画像を。

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【 製品仕様 】
キャップ・クリップ・胴軸・
尻軸・天ビス: 18金 ホワイトゴールド
インク方式: ピストン吸入式
ペン先: 18金 ロジウムプレート
太さ: 最太部 11.7mm
長さ: 収納時 137mm 
筆記時 147mm
重さ: 31g

■ 製造年代:  1970~1975年
■ 最終販売価格: 207,000円 (1974年5月)
by fullhalter | 2006-01-13 16:07 | マイコレクション