ナイフ
というのは、棗は既に販売された作品だが、加賀のホテルでの作品展の為、今回持ち主からお借りしたのだが、ナイフは販売出来る作品だからである。
夢舟さんは、昨年「ジャパンブランド育成支援事業」の一環として、加賀の伝統工芸師の方々とカナダのソルトスプリング島を訪問された。
視察・実演・販売が目的なのだが、その時に一人のナイフ作家との出逢いがあった。
どうもその作家のナイフに、「俺の蒔絵を描きたい」と直感されたらしい。
そのナイフ作家は、セス・バートン(SETH COSMO BURTON)で、今年は彼が加賀へ来られ再会を楽しんだとのこと。
夢舟さんからお聞きしたソルトスプリング島について申し上げると、この島は芸術家、工芸家の集まる小さな町。
休日にはフリーマーケットが開かれ、それぞれの作品達が並び、賑わう。
また自然に囲まれた綺麗な町で、星の多さ、その輝きには更に人工衛星まで見えたことには非常な驚きとともに、感動されたそうだ。
さて、今回ご覧いただくナイフだが“COSMO KNIES”のブランド名がある楓の柄のナイフである。
もともとナイフに興味のある夢舟さんは、出逢ったとたんに、「こいつは俺が日本から来るのを待っていたな。どんな絵付けをしてやろう」との思いで日本に連れ帰ったらしい。
その図案を考える楽しい時を過ごされ、今回皆さんにお見せ出来る『朝顔』の絵付けがなされた。
撮影は一昨日(4月13日)で雨の為室外の撮影が無理だった為、条件が悪かった。
最初の画像は光量不足の為、柄が実物より黒くなっています。
次に、刃の部分
更に、夢舟さんが絵付けした柄である。
左が葉に朝露が舞い降りた様子を表し、
右は目立たないが、蕾を描いている。
【 仕様 】
長さ: 刃部分:約9cm 柄部分:約12.5cm
幅: 刃部分:約3㎝ 柄部分:約3.5cm
重さ: 約140g