蒔絵盛器 『天海地』
天は龍を研ぎ出して描き、海は盛器裏側に海色の青漆で波を表現する為に粘り気を持たせ、硬い刷毛で一気に塗り上げた。
地は盛器底面に変わり塗りの一種で地のゴツゴツした感じを出した。では画像を。
【 作者の言葉 】
この作品には実に苦い思い出があります。
この頃から私は自分らしい作品を仕上げたいと思うようになっていました。
ある有名な大先生に図案をみていただいた所
「キミは絵をなめている、龍は未だに私でも描けないんだよ」
と言われました。しかし怖いもの知らずの私は龍を描いて見事落選。
散々悩み、結果はそれでも自分の納得できる作品づくりをこれからも続けていこうと思いました。
批判もけっこう。変わり者でけっこう。
私が森山さんに強く惹かれるのは自分を信じる信念を持っておられる所かもしれない。
私は蒔絵師では相当な変わり者らしいが森山さんもご自分で変人と言っておいでた・・
もしかして変人同士?なのかも・・。失礼しました。