印籠 『蟻と蟋蟀』
今回の夢舟さんの作品はわりに最近皆様にご覧いただいた印籠『蟻と蟋蟀』である。
以前画像をご覧いただいた若い方が興味を持たれ、この『蟻と蟋蟀』は仮予約された。フルハルターのHPの画像が”お見合い”の場所になったのである。とっても嬉しいことだと思う。
以前画像をご覧いただいた若い方が興味を持たれ、この『蟻と蟋蟀』は仮予約された。フルハルターのHPの画像が”お見合い”の場所になったのである。とっても嬉しいことだと思う。
【 作者の言葉 】
印籠は室町時代に中国から輸入した印判いれが変化、江戸時代には薬を入れ、武士の装身具として持ち歩いたようです。
幕末を迎えると武士に代わり町人が力を増し印籠を求めるようになり、競って豪華で、繊細で、オリジナルなものを所有するようになる。
武士階級がなくなると、そのコレクションは大量に欧米に購入されたと聞いています。
今回の印籠は黒柿を使った木地蒔絵で、見た目以上に難しい仕事です。素材が柔らかい木の上に蒔絵をするということはキズがつきやすくマスキングやキズ取りなどかくれた仕事が多く、研ぎに必要な炭研ぎ、ペーパー研ぎなど非常に神経を使います。
また水研ぎも素早く行わなければ黒柿の印籠自体が変形してしまいます。
今度は本当のイソップ童話の「アリとセミ」を書いてみたいと思っています。
by fullhalter
| 2005-02-25 13:38
| 夢舟の作品達