モンブランNo.74セット
1960年代のモンブラン 何故完成度が最も高いと私は思うのだろうか。
皆さんが納得出来ることを残念ながら申し上げることが出来ない。
姿・形は1940年代後半から50年代に造られた現在のマイスターシュトュック オールドバージョンの方が美しいと、私も思う。
700番台・600・100・200・300番台と姿・形、そしてある種のモデルの色が”欲しい”と思わせてくれる。
持っているだけで”幸せ”を感じさせてくれる。
ある種のモデルとは、644・642・146・144・142の緑・灰の縞模様のボディ(キャップ)であり、たまらなく美しい。
「俺も欲しい~。」
744・742・644・642・149・146・144・142の吸入方式”テレスコープ”は、50%吸入量が増え、現在の149 2ccに対し、当時の149は、3ccの吸入量である。
何より、万年筆好きの皆さんは、”テレスコープ” その言葉に無条件に反応し、物欲をかきたてられるのではないだろうか。
ただ、2ccではなく3cc吸入出来ることが道具としてそんなに重要なのだろうか。今時は手書きで何時間もペン先を走らせることなど、どれ程の人がされているのだろうか。ピストン吸入式は、吸入作業が簡単だと思う。吸入作業そのものに”一息つく”そんな楽しさはないだろうか。
50年代のモンブランを持っているまたは持ちたい人の”心の満足”が確実にあることは、私にも充分判る。
テレスコープの吸入は複雑である。この方式を考え出した人、また造られた方達の思いには敬意を表したい。
一方で、複雑ということは壊れた時に直すことが難しいという欠点を持つ。それらは、オリジナルのパーツゆえ、本当に壊れた時は交換するしかないのだが、50年前のパーツがある訳がない。
またまた、話がそれてしまった。1960年代に話を戻そう。
1960年代のモンブランも70年代のそれに比べれば複雑であるが、50年代に比べれば、単純である。
60年代のそれぞれのパーツを50年代、70年代と比べてみよう。
まず、尻軸である。50年代、70年代も分解は出来ないがゆえ尻軸全体の交換となるが、60年代は4つのパーツを分解出来る為その部分だけの交換が出来る。また金属部分、例えばグリップは金張りゆえ堅牢で使って味わいを増すし、姿・形が美しい。
50年代の製品の修理は物理的に難しいが、60年代だと私自身で何とか出来ることが多い。これは私にとってとっても重要なことである。自信も持っているし、安心感もある。
モンブラン輸入元勤務時代は、販売する製品は余りなかったが、修理に戻って来る製品達は、60年代が現役バリバリだった。どれ程の万年筆たちを分解し、修理しただろうか。そんなノスタルジックな部分が”好きだ”と思わせているのだろうか。自分でもよく判らない。
60年代の製品には90番台・80・今回の70・10・20・30とそれぞれ素材や姿の違うモデルたちがいた。
既に紹介した90番台は14金または18金の無垢。これは高価ということもあるが、使うのにいろいろな意味で勇気がいる。
80番台は、総金張り。これは胴軸・尻軸が金張りの金属の内に樹脂軸が接着されているのだが、ここまで年数がたつと剥がれてしまって修理が必要になることが多い。この修理、特に尻軸、もの凄く大変である。一方70番台は金張りのキャップに樹脂製で4色のボディ。それぞれの色合いもいいのだが、金張りキャップと樹脂製ボディのバランスが私には最もよく、好ましく映る。また修理にも対応出来る可能性が高い。まあ、単純に私の好みでもあるが。
さてさて、このHPをご覧の皆さんにご賛同いただけるのだろうか。まあ、ご賛同いただけなくても、私が好きなのだからそれでいい。
また長々と書いてしまったが、74・72(万年筆)・78(ボールペン)・75(0.92芯 シャープペンシル)の揃った画像をご覧いただこう。
次にボディの色をご覧いただきたいので、74と75の四色をご覧いただく。
皆さんが納得出来ることを残念ながら申し上げることが出来ない。
姿・形は1940年代後半から50年代に造られた現在のマイスターシュトュック オールドバージョンの方が美しいと、私も思う。
700番台・600・100・200・300番台と姿・形、そしてある種のモデルの色が”欲しい”と思わせてくれる。
持っているだけで”幸せ”を感じさせてくれる。
ある種のモデルとは、644・642・146・144・142の緑・灰の縞模様のボディ(キャップ)であり、たまらなく美しい。
「俺も欲しい~。」
744・742・644・642・149・146・144・142の吸入方式”テレスコープ”は、50%吸入量が増え、現在の149 2ccに対し、当時の149は、3ccの吸入量である。
何より、万年筆好きの皆さんは、”テレスコープ” その言葉に無条件に反応し、物欲をかきたてられるのではないだろうか。
ただ、2ccではなく3cc吸入出来ることが道具としてそんなに重要なのだろうか。今時は手書きで何時間もペン先を走らせることなど、どれ程の人がされているのだろうか。ピストン吸入式は、吸入作業が簡単だと思う。吸入作業そのものに”一息つく”そんな楽しさはないだろうか。
50年代のモンブランを持っているまたは持ちたい人の”心の満足”が確実にあることは、私にも充分判る。
テレスコープの吸入は複雑である。この方式を考え出した人、また造られた方達の思いには敬意を表したい。
一方で、複雑ということは壊れた時に直すことが難しいという欠点を持つ。それらは、オリジナルのパーツゆえ、本当に壊れた時は交換するしかないのだが、50年前のパーツがある訳がない。
またまた、話がそれてしまった。1960年代に話を戻そう。
1960年代のモンブランも70年代のそれに比べれば複雑であるが、50年代に比べれば、単純である。
60年代のそれぞれのパーツを50年代、70年代と比べてみよう。
まず、尻軸である。50年代、70年代も分解は出来ないがゆえ尻軸全体の交換となるが、60年代は4つのパーツを分解出来る為その部分だけの交換が出来る。また金属部分、例えばグリップは金張りゆえ堅牢で使って味わいを増すし、姿・形が美しい。
50年代の製品の修理は物理的に難しいが、60年代だと私自身で何とか出来ることが多い。これは私にとってとっても重要なことである。自信も持っているし、安心感もある。
モンブラン輸入元勤務時代は、販売する製品は余りなかったが、修理に戻って来る製品達は、60年代が現役バリバリだった。どれ程の万年筆たちを分解し、修理しただろうか。そんなノスタルジックな部分が”好きだ”と思わせているのだろうか。自分でもよく判らない。
60年代の製品には90番台・80・今回の70・10・20・30とそれぞれ素材や姿の違うモデルたちがいた。
既に紹介した90番台は14金または18金の無垢。これは高価ということもあるが、使うのにいろいろな意味で勇気がいる。
80番台は、総金張り。これは胴軸・尻軸が金張りの金属の内に樹脂軸が接着されているのだが、ここまで年数がたつと剥がれてしまって修理が必要になることが多い。この修理、特に尻軸、もの凄く大変である。一方70番台は金張りのキャップに樹脂製で4色のボディ。それぞれの色合いもいいのだが、金張りキャップと樹脂製ボディのバランスが私には最もよく、好ましく映る。また修理にも対応出来る可能性が高い。まあ、単純に私の好みでもあるが。
さてさて、このHPをご覧の皆さんにご賛同いただけるのだろうか。まあ、ご賛同いただけなくても、私が好きなのだからそれでいい。
また長々と書いてしまったが、74・72(万年筆)・78(ボールペン)・75(0.92芯 シャープペンシル)の揃った画像をご覧いただこう。
次にボディの色をご覧いただきたいので、74と75の四色をご覧いただく。
by fullhalter
| 2005-02-25 13:06
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