懐中時計 『芙蓉の花』
今回ご覧いただく夢舟さんの作品はスターリングシルバーにパラジウムコーティングされたちっちゃな懐中時計である。
「なぜ時計?」と思われるだろう。実は歴史ある世界でも有名な時計メーカーの日本責任者の方とお目にかかれる日があった。その方に蒔絵を施した時計をお見せして、蒔絵時計を販売されれば特にイギリスでは喜ばれるのではないかと思ったのが一番の動機であった。
残念ながらその夢はまだ実現していないが、諦めた訳ではない。
* 今回は作者である山崎夢舟さんからの製作工程の説明を付してみます。
「なぜ時計?」と思われるだろう。実は歴史ある世界でも有名な時計メーカーの日本責任者の方とお目にかかれる日があった。その方に蒔絵を施した時計をお見せして、蒔絵時計を販売されれば特にイギリスでは喜ばれるのではないかと思ったのが一番の動機であった。
残念ながらその夢はまだ実現していないが、諦めた訳ではない。
* 今回は作者である山崎夢舟さんからの製作工程の説明を付してみます。
芙蓉の花をイメージし花びらの立体感を肉合いで表現。
花の部分には厚めの切り金とウズラの卵を貼り
荒い金粉(12号)を蒔き白、ピンクの色漆を塗り研ぎ出す。
葉の部分はプラチナ平目(白金)、金平目、正三角形切金(厚さ0.04mm)
を貼り金粉、または青金、銀粉を蒔き、研ぎ出している。
その上から葉脈を毛打ちで描き、金粉(4号)(1号)を使用する。
蝶も肉合いで盛り上げ羽の部分は黒漆で描く。
写真で見るより指の腹でさわってもらえば凹凸の感じが
よくわかると思います。
by fullhalter
| 2005-02-18 13:01
| 夢舟の作品達