長原宣義さんの作品たち その20
日本橋高島屋でのペンクリニックに出かけ、
長原さんの前に座ると2本のブライヤーが目の前に置かれた。
「これ、何ですか?」
「あんしゃんは随分後ろを持って書くきに、
重く、長い方がええんじゃろうと思って造ったデスクじゃ。
えっとう造っちょらん、16本だけじゃきに。」
「え~、これ塗装してないじゃないですか。
ブライヤーは塗装すると味わいを深めることが出来ないので、これじゃないとだめなんですよ。
使い続けると手の油をすって色も濃くなり、艶が出てきて深みを増すんですよ。」
「わしら、知らんかったけ~の。」
との会話をしてすぐにその内の1本を購入したモデルが
今日の「セーラー80周年長原スペシャルデスク」。
私が大好きなブライヤーを初めて求めた記念すべき1本で、
この後20本位だったと記憶しているが、80周年記念ブライヤーを扱った。
私の手元には4本の万年筆と5本のボールペンが残っている。
その大切な長原さんとの思い出がつまった、
「80周年記念ブライヤー 長原スペシャルデスク」をご覧いただくことが
一周忌に相応しいとの思いで、本日皆さまへの更新といたしました。
キャップチューブのストレートグレイン部とバーズアイ部
胴軸のストレートグレイン部とバーズアイ部
万年筆とボールペン
このセーラー80周年記念ブライヤーは、キャップリングも手をかけた
素晴らしく素敵なデザイン
私が勝手にセーラー史上最高の作品と思っているブライヤーも今回で最後です。
今までご覧いただいた全ての万年筆とボールペンを並べてみました。