1970年製造 No,121 デモンストレーター
あれは1983年だったと思う。当時の工場長が来日された時に私への土産として持参してくれたのがこのNO.121デモンストレーター(スケルトン)である。
![1970年製造 No,121 デモンストレーター_e0200879_18323763.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/08/79/e0200879_18323763.jpg)
以前にもこのホームページ上で申し上げたが、モンブラン社の人たちに私の“万年筆大好き”・“モンブラン大好き”がすっかり伝わっていた。モンブラン社出張の時、またモンブラン社の人たちが来日される度に土産として万年筆をいただいた。NO.121デモンストレーター(スケルトン)もそのうちの1本だ。
![1970年製造 No,121 デモンストレーター_e0200879_18331813.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/08/79/e0200879_18331813.jpg)
![1970年製造 No,121 デモンストレーター_e0200879_18333437.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/08/79/e0200879_18333437.jpg)
これが当時のギフトケースである。今改めて見るとこのケースやスリーブ、そしてロゴもなかなかである。ではもう少し中味が判る画像をご覧いただこう。
![1970年製造 No,121 デモンストレーター_e0200879_183591.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/08/79/e0200879_183591.jpg)
殆どの皆さんは既にご存知のことと思うが、モンブラン・ペリカン・アウロラ等のピストン吸入式はこの方式でインクが吸入される。左の画像の状態から、尻軸を回すことにより真ん中の画像、そして更に廻し続け右の画像まで。その後にペン先全体をインクの中に入れ、尻軸を反対に廻してインクを吸入する。この画像でお判りいただけただろうか。
![1970年製造 No,121 デモンストレーター_e0200879_1836954.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/08/79/e0200879_1836954.jpg)
この14金(585)のペン先は本来NO.121のペン先ではない。NO.121のペン先は18金(750)で、14金のペン先はNO.221またはNO.320についていたペン先。なぜNO.121のデモンストレーターのみ14金のペン先をつけたのかよく判らない。コストを下げる為なのか。売るモノでないから18金にする必要がないと考えたのか。
このNO.121デモンストレーターは一体何本造られたのか。何万本も造った筈がない。売り物ではなかったのだから。せいぜい何百本という単位だと私は思う。だったら、本来の18金を使ってもコストはたかだか知れたものと思うのだが……。そこが私の甘いところかも知れない。ドイツ人の合理的な思考からすると。
右の画像はペン先の裏側、首軸部である。詳しい方はよくご存知だと思うが、1970年代からモンブランはモデルチェンジをした。NO.121は<クラッシックシリーズ>と呼ばれていた中のモデルである。
1970年代に造られた<クラッシックシリーズ>初期モデルの首軸で、その後造られた<クラッシックシリーズ>とはペン先・ペン芯・首軸が違う。後日その比較画像もお見せしたいと思っているので、ご興味のある方は楽しみにしていて欲しい。
デモンストレーターのお蔭でモンブランに在職中流通の方々への研修時にペン芯の機能をよくご理解いただけた。ペン芯がインクタンクの中から細い溝を通してインクをペン先に運び、使ったインクの容積と同じ量の空気がインクタンクの中に入る様子が目に見える。インクタンクには空気が入る度に気泡が出来、面白がられた。
次回は同じNO.121のデモンストレーターの1971年~1975年モデルをご紹介する予定ですので、是非ご覧いただきたい。
![1970年製造 No,121 デモンストレーター_e0200879_18323763.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/08/79/e0200879_18323763.jpg)
以前にもこのホームページ上で申し上げたが、モンブラン社の人たちに私の“万年筆大好き”・“モンブラン大好き”がすっかり伝わっていた。モンブラン社出張の時、またモンブラン社の人たちが来日される度に土産として万年筆をいただいた。NO.121デモンストレーター(スケルトン)もそのうちの1本だ。
![1970年製造 No,121 デモンストレーター_e0200879_18331813.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/08/79/e0200879_18331813.jpg)
![1970年製造 No,121 デモンストレーター_e0200879_18333437.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/08/79/e0200879_18333437.jpg)
これが当時のギフトケースである。今改めて見るとこのケースやスリーブ、そしてロゴもなかなかである。ではもう少し中味が判る画像をご覧いただこう。
![1970年製造 No,121 デモンストレーター_e0200879_183591.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/08/79/e0200879_183591.jpg)
殆どの皆さんは既にご存知のことと思うが、モンブラン・ペリカン・アウロラ等のピストン吸入式はこの方式でインクが吸入される。左の画像の状態から、尻軸を回すことにより真ん中の画像、そして更に廻し続け右の画像まで。その後にペン先全体をインクの中に入れ、尻軸を反対に廻してインクを吸入する。この画像でお判りいただけただろうか。
![1970年製造 No,121 デモンストレーター_e0200879_1836954.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/08/79/e0200879_1836954.jpg)
この14金(585)のペン先は本来NO.121のペン先ではない。NO.121のペン先は18金(750)で、14金のペン先はNO.221またはNO.320についていたペン先。なぜNO.121のデモンストレーターのみ14金のペン先をつけたのかよく判らない。コストを下げる為なのか。売るモノでないから18金にする必要がないと考えたのか。
このNO.121デモンストレーターは一体何本造られたのか。何万本も造った筈がない。売り物ではなかったのだから。せいぜい何百本という単位だと私は思う。だったら、本来の18金を使ってもコストはたかだか知れたものと思うのだが……。そこが私の甘いところかも知れない。ドイツ人の合理的な思考からすると。
右の画像はペン先の裏側、首軸部である。詳しい方はよくご存知だと思うが、1970年代からモンブランはモデルチェンジをした。NO.121は<クラッシックシリーズ>と呼ばれていた中のモデルである。
1970年代に造られた<クラッシックシリーズ>初期モデルの首軸で、その後造られた<クラッシックシリーズ>とはペン先・ペン芯・首軸が違う。後日その比較画像もお見せしたいと思っているので、ご興味のある方は楽しみにしていて欲しい。
デモンストレーターのお蔭でモンブランに在職中流通の方々への研修時にペン芯の機能をよくご理解いただけた。ペン芯がインクタンクの中から細い溝を通してインクをペン先に運び、使ったインクの容積と同じ量の空気がインクタンクの中に入る様子が目に見える。インクタンクには空気が入る度に気泡が出来、面白がられた。
次回は同じNO.121のデモンストレーターの1971年~1975年モデルをご紹介する予定ですので、是非ご覧いただきたい。
by fullhalter
| 2003-12-13 18:31
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