パイロット85周年記念万年筆『飛天』
パイロット創立85周年記念万年筆『飛天』 Bポイントがやっと入荷した。10月1日発売予定になっていた為に、既に予約をいただいている方から「まだなのか」のお問い合わせもいただいたが、1000本の飛天は同時発売という訳にはいかない。おそらくMポイントのご要望が高いのでMから製造、数回に分けて工場から出荷され、フルハルターでは全てBポイントで予約した為に遅くなったものと思う。 さあ、それでは画像をご覧いただきたい。
このような木製の箱に、万年筆・飛天特製インク瓶・85周年記念プレート・磨き布がおさめられている。
万年筆全体の画像の為に、ご覧の皆様に『飛天』の良さが伝わっているか心配だが、部分、部分のアップを取り込んだのでしばらく画像を楽しんで欲しい。
ペン先の刻印、何故なのかよく判らないがいい。フルハルター10周年でペン先の刻印打ちを体験し、難しさや楽しさも判った。本来、今のメーカーのペン先は派手過ぎ、打ち過ぎ、もっとスッキリと必要なモノだけ打てばとの思いがあり、10周年はイニシャルロゴと、「18ct」だけにした。 極端に言えば、何の刻印もない方が美しいかも、とも思う。飛天の刻印はそう言う私の感覚からは刻印されている文字・文様は多いのだが、いい。何故だろう…。「85」の字体なのか。それぞれの大きさのバランスなのか、また首軸の形がいい。首の先端の金属もついていないし。
ペン先とは反対に、このクリップの形状は特別いいとは思わない。万年筆の形状はバランス形ではなくベスト形で、四角の感じにされたのだろうか。ただ、この形の万年筆にどんな形状のクリップがマッチするのかと聞かれれば、私も判らない。いろいろな形のクリップを付けてみたら、やはりこの形状が一番合うということに私も思うのかもしれない。
3人の天女達。胴軸の一人は横笛を。
キャップ・胴軸の青貝・螺鈿が満点の星空から舞い降りた天女に実に合っている。敢えて言えば天地金散らし研ぎ出し蒔絵部分の金部分が、もう少し少なめの方が落ち着いた感じに仕上がったのかも知れない。
キャップ下部に彫り込まれたシリアルナンバーと、スターリングシルバーの刻印。この刻印も出しゃばっていないにもかかわらず、充分存在感がある。
胴軸下部のシルバーの文様。この2種の文様がそれぞれ3つで胴軸を6つの文様で飾ってあるのだが、小さくて可愛い。この文様同様ある部分だけを見ると心を和ませてくれる所が随所にある。
特製インク瓶に外箱内部の記念プレート。
充分に画像を楽しんでいただけただろうか。スターリングシルバー軸に研ぎ出し蒔絵。こんな万年筆が過去にあっただろうか。私の記憶ではない。蒔絵師を自社にかかえているパイロットだからこそ造れた万年筆である。よくぞ造ってくれたパイロット。
今までパイロットの万年筆をお勧めしたことはなかった。お客様から「パイロットも扱うんだね。」と聞かれたが、自分がいいと思い、好きになればどのメーカーでもお勧めする。ニブポイントの形状は、パイロットが一番安定していると思っているところに、85周年記念万年筆『飛天』。 大好きな軸素材仕上げのスターリングシルバーに蒔絵である。私が最も好きな素材に仕上げられた。
この素材にこの仕上げをされた『飛天』は、人の手により手造りでなければ造れない。熟達した人々の手造りはいい。 更に私が好きなのは、パイロットから出荷された時よりも、使うことにより銀が軟らかさを増し、蒔絵と共に熟成する。使えば使う程、ペン先とともに成長、熟成する万年筆である。
過去に発売された限定品達。モンブラン… ロレンツォ・アガサ/ペリカン…ハンティング・オーストリー・ダイタラス イカルス/アウロラ…ダンテ・今販売しているアフリカ/セーラー…80周年ブライヤー 他にもまだあるだろうが、今思いつくのはこれらだ。皆素晴らしい万年筆達だったが、『飛天』はその造り方から言っても私の中ではナンバー1かもしれない。 かも知れないというのは、使い込んだ1、3、5、10年後を見てみたいからだ。他の限定品達を圧倒するのではないだろうか……。孫、いや曾孫まで使い続けられる気がする。全ては個人の好みだが、是非手に取って見て欲しい万年筆である。
製品仕様
太 さ: 〔キャップ〕 14.3ミリ 〔胴軸〕 11.8ミリ
長 さ : 135ミリ 〔筆記時〕 160ミリ
重 さ: 37g
軸 : スターリングシルバーに青貝・金散し研ぎ出し蒔絵
ペ ン 先 : 18金 ロジウム仕上げ M・B ※
インク補充: プッシュ式コンバーター またはカートリッジ
製 造 本 数 : 1,000本 (日本・外国を含め)
販売予定日 : 平成15年10月1日
価 格 : 120,000円 (本体価格)
※但し、フルハルターではBのみの予約です。
最後に、撮影時に反射、写り込みの為形状が少々いびつになったり、実際に影が出てしまった画像があることをお詫びいたします。
このような木製の箱に、万年筆・飛天特製インク瓶・85周年記念プレート・磨き布がおさめられている。
万年筆全体の画像の為に、ご覧の皆様に『飛天』の良さが伝わっているか心配だが、部分、部分のアップを取り込んだのでしばらく画像を楽しんで欲しい。
ペン先の刻印、何故なのかよく判らないがいい。フルハルター10周年でペン先の刻印打ちを体験し、難しさや楽しさも判った。本来、今のメーカーのペン先は派手過ぎ、打ち過ぎ、もっとスッキリと必要なモノだけ打てばとの思いがあり、10周年はイニシャルロゴと、「18ct」だけにした。 極端に言えば、何の刻印もない方が美しいかも、とも思う。飛天の刻印はそう言う私の感覚からは刻印されている文字・文様は多いのだが、いい。何故だろう…。「85」の字体なのか。それぞれの大きさのバランスなのか、また首軸の形がいい。首の先端の金属もついていないし。
ペン先とは反対に、このクリップの形状は特別いいとは思わない。万年筆の形状はバランス形ではなくベスト形で、四角の感じにされたのだろうか。ただ、この形の万年筆にどんな形状のクリップがマッチするのかと聞かれれば、私も判らない。いろいろな形のクリップを付けてみたら、やはりこの形状が一番合うということに私も思うのかもしれない。
3人の天女達。胴軸の一人は横笛を。
キャップ・胴軸の青貝・螺鈿が満点の星空から舞い降りた天女に実に合っている。敢えて言えば天地金散らし研ぎ出し蒔絵部分の金部分が、もう少し少なめの方が落ち着いた感じに仕上がったのかも知れない。
キャップ下部に彫り込まれたシリアルナンバーと、スターリングシルバーの刻印。この刻印も出しゃばっていないにもかかわらず、充分存在感がある。
胴軸下部のシルバーの文様。この2種の文様がそれぞれ3つで胴軸を6つの文様で飾ってあるのだが、小さくて可愛い。この文様同様ある部分だけを見ると心を和ませてくれる所が随所にある。
特製インク瓶に外箱内部の記念プレート。
充分に画像を楽しんでいただけただろうか。スターリングシルバー軸に研ぎ出し蒔絵。こんな万年筆が過去にあっただろうか。私の記憶ではない。蒔絵師を自社にかかえているパイロットだからこそ造れた万年筆である。よくぞ造ってくれたパイロット。
今までパイロットの万年筆をお勧めしたことはなかった。お客様から「パイロットも扱うんだね。」と聞かれたが、自分がいいと思い、好きになればどのメーカーでもお勧めする。ニブポイントの形状は、パイロットが一番安定していると思っているところに、85周年記念万年筆『飛天』。 大好きな軸素材仕上げのスターリングシルバーに蒔絵である。私が最も好きな素材に仕上げられた。
この素材にこの仕上げをされた『飛天』は、人の手により手造りでなければ造れない。熟達した人々の手造りはいい。 更に私が好きなのは、パイロットから出荷された時よりも、使うことにより銀が軟らかさを増し、蒔絵と共に熟成する。使えば使う程、ペン先とともに成長、熟成する万年筆である。
過去に発売された限定品達。モンブラン… ロレンツォ・アガサ/ペリカン…ハンティング・オーストリー・ダイタラス イカルス/アウロラ…ダンテ・今販売しているアフリカ/セーラー…80周年ブライヤー 他にもまだあるだろうが、今思いつくのはこれらだ。皆素晴らしい万年筆達だったが、『飛天』はその造り方から言っても私の中ではナンバー1かもしれない。 かも知れないというのは、使い込んだ1、3、5、10年後を見てみたいからだ。他の限定品達を圧倒するのではないだろうか……。孫、いや曾孫まで使い続けられる気がする。全ては個人の好みだが、是非手に取って見て欲しい万年筆である。
製品仕様
太 さ: 〔キャップ〕 14.3ミリ 〔胴軸〕 11.8ミリ
長 さ : 135ミリ 〔筆記時〕 160ミリ
重 さ: 37g
軸 : スターリングシルバーに青貝・金散し研ぎ出し蒔絵
ペ ン 先 : 18金 ロジウム仕上げ M・B ※
インク補充: プッシュ式コンバーター またはカートリッジ
製 造 本 数 : 1,000本 (日本・外国を含め)
販売予定日 : 平成15年10月1日
価 格 : 120,000円 (本体価格)
※但し、フルハルターではBのみの予約です。
最後に、撮影時に反射、写り込みの為形状が少々いびつになったり、実際に影が出てしまった画像があることをお詫びいたします。
by fullhalter
| 2003-09-06 13:51
| 限定品万年筆