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フルハルター*心温まるモノ

第九話 ホームページの開設

  フルハルターのホームページも21日で一年が経過いたしました。
  Mrs.E.OとDr.K.Kにいろいろとご迷惑やお手数をおかけしながら、毎週更新を続けることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

  このホームページを立ち上げてフルハルターには大きな変化がありました。それまではテレビ、本、雑誌、新聞等のメディアで紹介されたフルハルターをご覧いただいた“万年筆好き”の方々に御来店いただいておりましたが、この春頃から万年筆を初めて使われる方に御来店いただける様になりました。万年筆好きの方々と中身の濃い話をするのももちろん楽しいですが、初めて万年筆を使われる方々にアドバイスさせていただいたり、その人の筆記角度・ねじれ方や筆圧に合わせた万年筆を使っていただくことが開店以来の願いでした。
  その願いが、このホームページで叶ったことに、大きな喜びを感じております。

  “万年筆好きの方々“と“初めて使う方”との大きな違いは、求められるペン先の太さに顕著に表れます。
  “万年筆好きの方々”が御注文されるのはほとんどがBから3Bの森山モデルと呼ばれている調整をほどこしたものやクロスポイントで極太ペン先でしたが、“初めて使う方”は当然とも言えるのですが、EF、F、Mの太さです。

  ただそこで私にとって問題になるのが、ニブポイント(イリヂウム)の長さです。EF、Fはニブポイントの長さが短いものがあり、「万年筆は一生モノ」が信念の私にとっては、この短さがとても気になるところです。
  
  そこでEF、F場合によってはMまでBから研ぎ出して、それぞれの太さにして販売することにしたのです。もうすでに多くのお客様にはBから研ぎ出したEFやFをお使いいただいています。Bから研ぎ出すとニブポイントの長さが2~3倍になり「一生モノ」として自信を持って嫁入りさせられます。また万年筆を使い慣れてくると太字が好きになる傾向があるのですが、ペン先は太く調整することが出来ず交換するしかありません。ただペン先交換の費用は、その製品価格の60~70%にもなり余りお奨めできません。しかしBから研ぎ出したEFやFは一ランク太くすることはもちろん、Bまで太くすることも不可能ではありません。

  以上二つの理由により、EF、F場合によってはMまでBから研ぎ出しているので、本日はその画像をお見せして、皆様の目で確認していただくことにいたしました。
  ミクロの世界  「BからEFへ~ニブポイント(イリヂウム)の研ぎ出し」
です。 どうかお楽しみ下さい。
by fullhalter | 2001-11-24 10:32 | 私と万年筆