ペリカン・ギリシア限定生産品 ダイダラスイカルス
ペリカン限定生産品はこのホームページでもすでに紹介した通り、現在「玄武」が発売されている。 この玄武は「四神」の最後のモデルで、1995年ゴールデンダイナステイ「青龍」、1996年ゴールデンフェニックス(朱雀)、2000年ホワイトタイガー(白虎)が発売され、これらはアジア地区のみの限定で生産本数はそれぞれ888本であった。
間もなく、ギリシャ限定生産品「ダイダラス~イカルス」モデルが発売される。 ペリカンのヨーロッパ地域の限定モデルは、1996年オーストリア限定「オーストリア1000」(1000本)、1998年ギリシャ限定「オリンピアード」(776本)と、今回のギリシャ限定「ダイダラス~イカルス」(800本)で3本目だが、本国を中心にヨーロッパ地域で発売される(た)。
先日、幸運にも現物を見る機会を得た。
万年筆好きの方だとご存知かも知れないが、今回の「ダイタラス~イカルス」と同様日本未発売だった1993年の「ブルーオーシャン」と少し似たところがある。 ブルーオーシャンはその名の通り、キャップ・ボディーがブルーでわずかに透明のモデルだった。 フルハルターでも発売後「欲しい」 あるいは「好きだ」と言う方が多かった。
しかし私は、今回の「ダイタラス~イカルス」の方がはるかに好きだ。 このキャップ・ボディはブルーオーシャンよりもうすいブルーで、何とも言えない淡い色合いが気品に満ちていてとてもいい。 ペリカンでは「エーゲ海の空の色のイメージ」で製造したとのこと。 確か日本古来のガラス製品に同じような色合いがあったと思う。
またキャップ・ボディの4ヶ所はリングがついているのだが、それぞれはスターリングシルバー製でボディの真中にはやはりスターリングシルバーの「イカルス像」がはめ込まれていて、何ともたまらない魅力的な容姿であった。 そしてトップとエンドにはスターリングシルバーのプレートがつき、トップにはペリカンマークが刻み込まれていて、淡い透明のブルーキャップ・ボディととても合っている。
これまでに限定生産されたものは、非常に多い。 私の好みで申し上げると、ペリカンでは「ハンティング」・「オーストリア1000」・「初めの1931」、モンブランでは「ロレンツォ・デ・メヂッチ」・「アガサクリスティ」、アウロラでは「ダンディ」が気に入ったモデルで、これらは、自分の為に欲しいと思わせてくれたモデル達である。
「ダイダラス~イカルス」は、久し振りに自分の為に欲しいという衝動にかられた万年筆だ。 その衝動が今までで一番大きい気がする。 淡い気品に満ちた透明のブルーにスターリングシルバーのそれぞれがあしらわれた全身。 私の好みだが、いいですよ。
by fullhalter
| 2001-06-25 16:10
| 限定品万年筆