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フルハルター*心温まるモノ

長原宣義さんの作品たち その2

これもフルハルターにいつやってきたのか記憶は定かではないが、煤竹の初期モデルであることは間違いない。
何故なら絹糸も金の糸も巻かれていないから。
ある時、
「店に飾るえぇ~が出来たんじゃ。これどうじゃ。」とおっしゃってお持ち下さったのが、煤竹孫の手。

しばらくの間、店の壁に飾ってあったので、実際にご覧になった方もいらっしゃると思う。
いつも古山さんの描く道具として考えておられた長原さんがいて、
道が開けた古山さんは「不世出の天才職人」と評した。

一方、私は「研ぎ屋の夢を叶えてくれた恩人」として、ニブポイントの原石を供給してくださり、
今回の孫の手のように、商いとして少しでも役に立つものをと常に考えてくださった恩人である。
では、その孫の手をご覧ください。

全長が70.5cmで、当時長原さんが良くなさったペン先を少し上に曲げてあるのが判る。
上に曲げる理由は、30度~50度位に立てて書く方にぴったりと当てはまるスポットとなる為。
では、画像をご覧ください。

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胴軸には4か所の節があり、それぞれに切り落とした枝の後「コブ」が面白い。

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孫の手とネーミングされたエンド部

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最後に少し上に曲げたペン先部

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by fullhalter | 2015-07-17 13:40 | 長原宣義さんと私