フルハルター*心温まるモノ

「ペンクラスター」オリジナル試作1号

ペンクラスターの當間さんがフルハルターを訪ねてくださったのは、
13年前の2002年だった。
その時は自動車会社の社員で、他に大手金属会社の方と工場経営の方の3人でいらした。
目的は、「自分たちでアルミの万年筆を作りたい。」とのことだった。
先にこの世界に入った者として、基本的に後から入ろうとする方を歓迎する思いの強かった私は、
参考になればと思い、持っているペン先やら首軸やらを差し上げた。

10年程前だろうか。
ビンテージ万年筆を販売する「ペンクラスター」を始められたことは知っていた。
1~2ヵ月前に訪問したいというメールをいただいていたが、その時は風邪をひかれて来られず、
先日いらしてくださった。
「あの時風邪で来られず、今日になりました。インク止め式の万年筆の1号が出来たので、プレゼントします。」
「このペン先やペン芯は?」
「あの時一緒に来た工場経営の方に造って貰った」とのこと。
「ニブポイントはクーゲルにしました。」と渡されたので、
「これから研ぎ出して使ってみます。ペン芯は心臓部なのできちっと機能するか楽しみですね。」と言った。

余談だが、どうも万年筆好きの方の間では、
クーゲルが独り歩きして、「憧れのニブポイント=クーゲル」と思っている方が多いように思う。
研ぎ屋の私にとって、クーゲルは美しく研ぎ上げることが出来にくいポイントである。

何故、クーゲルポイントが独り歩きしてしまったのかを推測すると、
モンブランNo.149は1950年代の造られ始めた時から「ハードライター用」として
他のNo.146/No.144/No.142と比べ、ペン先の腰を硬くして造られていた。
ただ例外としてNo.149で、
当時の他のモデルのように腰を柔らかくしたペン先が「クーゲルポイント」なので、
今でもNo.149のクーゲルポイントは珍重されていると思っている。

では、ペンクラスター當間さんのオリジナル試作1号をご覧ください。

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ニブポイント
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ペン芯
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ペン先
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by fullhalter | 2015-03-20 14:17 | 万年筆・関すること