『趣味の文具箱vol.32』
枻(えい)出版社『趣味の文具箱vol.32』は「インクの悦楽」で
各メーカー、各色に多くのページが割かれている。
万年筆好きの多くの方々は次第にインクの色や紙に拘ってくるのが、「道」である。
その意味では、万年筆好きの多くの方々には大いに参考になる「インクの悦楽」ではないだろうか。
ただ私の経験から注意を申しげたい。
インクが出て、万年筆で文字が書けるのは、ペン芯がペン先までインクを運び、
ニブポイントに蓄えられ、その切り割りが紙に当たることによって筆記具たりえる。
メーカーは自社のインクに合う、つまりインクを十二分に運ぶ、ペン芯の設計をしなければならない。
他社のインクを使うことによって、インクが全く出ない場合もあり、
一番ひどい経験は、買われて直ぐ「インク漏れするよ」と言われたことだ。
ご持参いただいた時に、
「どこのインク使っています?」と尋ねると、
「ある店のオリジナルだけど」
「小売業の私は必ずペリカンのインクを使ってください、と申し上げていますけど…。お預かりして調べます。」
このケースが一番ひどい状況で、まだ買って10日程しか経っていないのに胴軸に付着したインクが取れなかった。
オーバーホールし、ペリカンのインクを入れて確認したが、インク漏れはなかった。
万年筆用インクとうたわれているインクならば、どのメーカー、どの色でも合うと考えることは間違いである。
では、どのように対応したらよいのかと言えば、
どうしても使いたいメーカーの色を取りあえず使ってみて、何の問題もなければ使い続けてみること。
インクの流れ、漏れ等の不具合があった場合、直ぐに水を吸入、押し出しを繰り返し、
インクの色が無くなったらそのメーカーのインクに変えることです。
では、少しですが、『趣味の文具箱vol.32』をご覧ください。
表紙から
インクのぺージ
ペリカン、パイロット、モンブランのボトルインク達
フルハルターのお客様である河野さんのページで、人生を楽しんでおられる方。
車の販売をしている方で、改造して売るという意味では私と同じ。
以前副編集長の井浦さんが、
「改造兄弟として対談しては?」などど…。
最後は古山さんのページ。
今回は久保さんで、私もモンブラン時代大変お世話になった方。
多くの職人に取材をされて感じたことなのだろうが、以前古山さんが
「人の悪口を言わないのは久保さんと森山さん」と言ったことがある。
悪口に聞こえるのは、皆自分のやり方が正しいと信じているから
何十年もその仕事を続けられるし、続けてきた。
誤解されそうだが、他を否定するからこそ自らの正当性を証明することになる。
万年筆も「このメーカーのこのモデルだ」と思っている人は他のメーカーモデルを否定する。
本当はその個人が、好きということなのだが。
各メーカー、各色に多くのページが割かれている。
万年筆好きの多くの方々は次第にインクの色や紙に拘ってくるのが、「道」である。
その意味では、万年筆好きの多くの方々には大いに参考になる「インクの悦楽」ではないだろうか。
ただ私の経験から注意を申しげたい。
インクが出て、万年筆で文字が書けるのは、ペン芯がペン先までインクを運び、
ニブポイントに蓄えられ、その切り割りが紙に当たることによって筆記具たりえる。
メーカーは自社のインクに合う、つまりインクを十二分に運ぶ、ペン芯の設計をしなければならない。
他社のインクを使うことによって、インクが全く出ない場合もあり、
一番ひどい経験は、買われて直ぐ「インク漏れするよ」と言われたことだ。
ご持参いただいた時に、
「どこのインク使っています?」と尋ねると、
「ある店のオリジナルだけど」
「小売業の私は必ずペリカンのインクを使ってください、と申し上げていますけど…。お預かりして調べます。」
このケースが一番ひどい状況で、まだ買って10日程しか経っていないのに胴軸に付着したインクが取れなかった。
オーバーホールし、ペリカンのインクを入れて確認したが、インク漏れはなかった。
万年筆用インクとうたわれているインクならば、どのメーカー、どの色でも合うと考えることは間違いである。
では、どのように対応したらよいのかと言えば、
どうしても使いたいメーカーの色を取りあえず使ってみて、何の問題もなければ使い続けてみること。
インクの流れ、漏れ等の不具合があった場合、直ぐに水を吸入、押し出しを繰り返し、
インクの色が無くなったらそのメーカーのインクに変えることです。
では、少しですが、『趣味の文具箱vol.32』をご覧ください。
表紙から
インクのぺージ
ペリカン、パイロット、モンブランのボトルインク達
フルハルターのお客様である河野さんのページで、人生を楽しんでおられる方。
車の販売をしている方で、改造して売るという意味では私と同じ。
以前副編集長の井浦さんが、
「改造兄弟として対談しては?」などど…。
最後は古山さんのページ。
今回は久保さんで、私もモンブラン時代大変お世話になった方。
多くの職人に取材をされて感じたことなのだろうが、以前古山さんが
「人の悪口を言わないのは久保さんと森山さん」と言ったことがある。
悪口に聞こえるのは、皆自分のやり方が正しいと信じているから
何十年もその仕事を続けられるし、続けてきた。
誤解されそうだが、他を否定するからこそ自らの正当性を証明することになる。
万年筆も「このメーカーのこのモデルだ」と思っている人は他のメーカーモデルを否定する。
本当はその個人が、好きということなのだが。
by fullhalter
| 2014-12-19 14:03
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