3工房合同展示会 Real Bespoke その2
皮革、木製品、銀製品、漆、蒔絵、しかも「本物の素材」を使用した製品と
我が「万年筆」達がそれらである。
Fugeeさんが造られる鞄は原皮、仕立て、付属の金属等々全てが超一級品である。
今週ご覧いただく作品達はその超一級品の使い手が使い込んで味わいを深めたもの達。
Fugeeさんが造り、その想いを深く理解した使い手とのコラボレーションによって
成し遂げられた現時点での完成品である、と私は思っている。
これらの作品達の5年、10年、20年(私はもう見ることが出来ないだろうが)後の姿を見てみたい。



それぞれにFugeeさんと使い手の想いはあるだろうが、
この小さな鞄の逸話を聴くことが出来、是非皆さんにお伝えしたいと思った。

十数年前に成人式を迎えたお嬢さんに、
「振袖を選ぶよりFugeeさんに鞄を造ってもらった方がいいんじゃないか」とお二人で尋ねて来られ、
造られた鞄だそうである。



最後に相応しい人の登場である。
その人の名は古山浩一さん。
ケンサキ1号で製造した2004年以前の古山さんの要望に
「鞄というよりゴジラの卵入れを造れば」をFugeeさんに言われたという鞄である。


