人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フルハルター*心温まるモノ

タメ塗り合鹿椀

昨年、4月22日からの「能登2泊3日の格安ツアー」に行った時、
輪島の漆器店で私の心を惹きつける大きな椀があった。
ただその旅では時間がなく、買い求めるまでには至らなかった。

1ヶ月後、手の温泉治療のために再び能登に出かけた。
じっくりともう一度自分の目で確認して、買い求めたのが今日ご覧いただく、八井浄漆器本店の「合鹿椀」。
画像では本当の味わい深さが表現出来ていないが、ご覧ください。

タメ塗り合鹿椀_e0200879_12175141.jpg


タメ塗り合鹿椀_e0200879_1218597.jpg


タメ塗り合鹿椀_e0200879_12181869.jpg



八井浄漆器本店HPから「タメ塗り合鹿椀」の説明を引用させていただきました。
なお、重さは330g。

合鹿椀(ごうろくわん)
内外面とも朱タメ色
無地
寸法: 直径 14.2 cm、高さ11.6 cm

内外面とも朱タメ色、無地の輪島塗合鹿椀です。通常の合鹿椀に比べて高台が若干高い特徴があります。合鹿椀とは輪島の近くに位置する合鹿村で使われていたことに由来します。お椀下部の高台が高いので、持ちやすく、海鮮丼など各種丼の他、散らし寿司、お雑煮、などに好適です。

ここでタメ色というのは、タメ塗りに起因するもので、初めに朱色の漆を塗った後で朱合(シュワイ)漆を塗る手法です。この特徴は、出来上がった直後はかなり黒っぽい色ですが、時間経過と共に黒色が透けて来て、初めに塗った赤色が勝ってくるもので、最終的には(2年後くらいには)深みのある赤色(チョコレート色)に変色するものです。時間の経過と共に、色の変化をお楽しみいただけます。さらに、タメ塗りには2種類あり、黒味がかった黒タメと赤味がかった朱タメがあります。黒タメ塗りは、朱合漆に10%程度の黒色の色粉を混合する手法で、朱タメが時間経過と共に最終的には(例えば2年後程度には)深みのある赤色(チョコレート色)に変色するのに対して、黒タメ塗りは赤タメ塗りほどは赤味を帯びません。

by fullhalter | 2014-01-17 12:18 | 職人の仕事