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フルハルター*心温まるモノ

カメラケースをモチーフにしたショルダーバッグ

鞄の“Fugee”の藤井さん、金原さん、
そしてそこで育った“ORTUS”の小松さんはホンモノの職人。
モノは人が造るのだが、そのモノは人そのものだと私は思っている。
職人もどきは多いが、ホンモノの職人は極めて少ない時代だ、
これも時の流れで誰にも止められない。

今は職人仕事をしている人の中でも職人と呼ばれていることを
好まない人も多いのではないだろうか。
何か「貧しく、ただ同じことを営々と繰り返す」イメージなのかもしれない。
「俺の造っているものは他の奴とは違う。大変な思いをして造るアートの世界だ。」
間違っているかもしれないが、職人と呼ばれるのを嫌う理由なのではないだろうか。

「大変な思いで造っているんですよ。」などという奴はすぐ止めてしまえ、と思っている。
なぜなら、お前が好きでやってることがそんなに大変なら
もっと楽なことに職変えすればいいだけのことだから。

藤井さんは親方に、「絶対手を抜くな」と言われたというが、
藤井さん、金原さん、小松さんの辞書には「手を抜く」などという言葉は存在しない。

どう造ればこの鞄がホンモノになるのか、自分が納得出来るのか、それしかない筈である。
それが自分自身、そのものだから。

人の評価が先ずありきではなく、己が納得することだけであり、
世の中の評価は後からついてくるものであるのが、「職人」だと私は思っている。
職人は金持ちにはならない。
清く、貧しく、美しく。


さて、カメラケースをモチーフにしたショルダーバッグだが、
私との出会いは、HPのFugeeのしごと「私のFugee鞄 番外編」にあります。

もの凄く気に入っているのだが、矢印の肩の為に自宅から店までに10回近くは肩から落ちる。
これだけ好きな鞄なので今は手持ちに変えるべく思案中である。
 
何か私自身の手で持ち手を造りたいのだが、
それはそれで藤井さんに大変失礼なことなので藤井さんのお許しを得てからと思っている。

このショルダーバッグのベージュ、赤茶が今回藤井さんのブログで紹介されている。
カメラケースをモチーフにしたショルダーバッグ3

この鞄にはこんな話もあった。
一年程前セーラーの長原さんがリタイヤされるということで食事会が開かれた。
その時にこの一号鞄を持って行ったのだが、
そこには万年筆好きで知らない人はいない中谷でべそさんもおられた。
私の鞄を見るなり、
「この鞄、僕が欲しかったんですよ。藤井さんに聞いたら森山さんが買って行ったよ、と言われ
ショックだった、悔しくて同じ革でペンケースを造った。」と。

では、その一号ご覧ください。

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HPで確認された方はご存知だと思うが、この皮革はブラッシングが効いた。
ブラッシングで濃く艶が出たのが画像で判ると思います。

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by fullhalter | 2013-02-22 13:48 | 皮革製品