■ 30年前に造られていたノブレスのキーホルダー
■ このキーホルダーはいい。
何か1950年代のマイスターシュテュックの天ビスの色を連想させる。
スターマークの色がいい。
■ このキーホルダーは少々情けない出来映えである。
一般に販売されていないモノ達の”マイコレクション”は今回で終わり。次回は”私の大切なモノ”。次々回から本格的なマイコレクションにする予定である。
それが皆さんの興味あるモノ、そして役に立つモノであって欲しいと願っている。
今宵は、KingsBlueの思い出話にお付き合いを!
あれは、今から二十数年前!
モンブランの万年筆に始めて出会ったことです。
高校2年生のときだったと思います。
グリーンのペンケースに入った、モンブランNo14とそれらの同じバリエーションでペンシル・ボールペンがセットになった、モンブランでした。勿論、父親から貰ったものです。当時、モンブランはすごいブランド(今でも)でいつかは、クラウンじゃないけど、高校生が持つには分不相応のものであったことは、間違いないと思います。
たおやかなペン先は、筆圧の強弱に素直ほど誠実に反応し、絶妙な軸の重さが奏でるバランスは強烈な印象をわたしの心に刻み込んだのです。そしてインクを吸入させる、儀式が非常に神聖に感じた思い出があります。
なおかつ、軸の色がグレー・・・・だれも、同じものを持っていない優越感が、私を万年筆の虜にしたのは、言うまでもありません。
当時、グリーンのインクを入れ、学業に使用してたのですが、ある日、インクの色合いでイエローはなぜないのだろう?と疑問が出て町の文房具屋を見て回った時、製図用のペンに使用するインクでイエローがあったのです。早速、モンブランNo14へ入れ、書いて見ると!これが見えにくく使いものにならないことが、分かったのです。その後、直ぐにインクを洗い流せば、問題が起こることはなかったと思います。そうです。ドローインクを入れたまま放置したので、インクが固まって、とんでもない状態になってしまいました。
恐る恐る、首軸を外しインクタンクをマッチ棒に脱脂綿をつけインクを取り除き、水を吸入させると問題なく吸い込むではありませんか?なんとか、ペン芯とペン先を外せないかと思い無謀にも分解してみたのです。実に簡単な構造で、簡単にこびり付いたイエローのドローインクが取り除けました。分解してみて、本当にこの万年筆のすごさが理解できた感じがしました。
当時の技術者たちが、情熱を注ぎ考えに考え貫いたすばらしい万年筆と思います。
就職し、転勤・引越しを繰り返した果て、思い出のNo14は無くしてしまったのです。今更ながら、勿体無いことをしたものと後悔しております。多分、ねずみ色だったので、逃げ出してしまったのでしょう。
今は、軸色が違うNo14やNo74を日常使用していますがあらためて、万年筆とはこうあるべきと思うのです。現行でも、146・149は素晴らしいモデルですが、やはり、自宅で使用する感じがいたします。サラリーマンである私にとって、控えめで、卓越したデザイン・素晴らしい書き味!を提供してくれ、そして、心を癒してくれる万年筆です。
まずモンブランだが、私が入社した1977年には既に造られていた(筈だ)。今も昔もモンブランの顔であるNO.149を売場にディスプレイディスプレイする為の大砲(台)。
では、NO.149とともにご覧いただくが、「懐かしい~」と思われる方もいるのでは。
次にパーカーである。
これは私がフルハルターを開店してから造られたモノ。パーカーが限定品として造ったマンダリンイエローの販売を記念して造られたモノで、タイタックにもなるバッヂである。先週紹介したペリカンのバッヂと同様飾りとして置いておくだけでなく、実際に使える。
では、マンダリンイエローとともにご覧いただきたい。
新旧のブルーブラックインクをご覧ください。
最初(①~③)の写真はペリカンのブルーブラックです。
①は現行品で落ち着いた鉄紺色とでも言いましょうか?
②③は70年代くらいのペリカンブルーブラックで、インク瓶のラベルは一緒ですが、箱が若干違います。そして、明るい藍色(藍染めでいえば、一~二回空気に触れさせた色合い)で、好みは分かれるブルーブラックの色合いと思います。箱の蓋に描いてある、万年筆の絵が違うのですが、色合いも若干違う感じが致します。
④はモンブランの現行品ブルーブラックですが、2年前に購入し半分くらい使用した為か、若干色合いが薄くなっている感じがします。
⑤はインク瓶のラベルに「149」と表示されている、ブルーブラックです。これが、現行品の色合いと思っています。
⑥は20年~30年前のモンブランブルーブラックですが、瓶の中で酸化したのか、グリーン色がかった色合いに変化して不思議?そして奥行きがあるブルーブラックの色合いになっているインクですね。
続いては、日本のブルーブラックインクです。
①と②はパイロットのブルーブラックで、現行品は藍色らしい色合いですが!古いインクは、それこそ懐かしいブルーブラックの色合いと思います。
③と④は丸善のアテナインキ。現行品は、多分プラチナ社のインクと思いますが、結構、良いブルーだと感じました(個人的にですよ)一方、古いアテナインクは、瓶の雰囲気は素敵だけれども、変色して?ブルーグレーになっています。しかし、味わいの深い色合いとも思えます。
さて、使い勝手はというと、ドイツのブルーブラックは、インクフローが悪いことと、書いている途中にペン先が乾く感じでインクが出なくなる場合が多く見受けられました。日本の特に、パイロットのブルーブラックはインクフローも良く、書いていてストレスを感じさせないのは、すばらしいと思います。
私のお勧めは、やはりパイロットの現行品であるブルーブラックです。耐水性もあり、インクフローも良く手に入りやすいので、宛名書きには最適と思います。(個人差があるので、断言できないですが)
しかし、パイロットの現行品を一ヵ月使用して何日もかけ水洗いを繰り返しても、ペン先の裏にはインクが固まって落ちない状態になっています。
紙に定着して、耐水性があるインクは、万年筆の中でも同じ状態になるということと思います。でも、インクフローが悪くなるわけでもないのでブルーブラックのインクを使用する万年筆を決めて、定期的に水洗いをすれば、問題なく使用可能と思われます。しかし、ブルーブラックのインクを入れ、そのまま乾燥させてしまうとペン芯にこびり付き、泥状の付着物がペン芯の機能を低下させるので大切な万年筆には、使わないのが賢明でしょうね。
万年筆製造はウォターマン・パーカー・モンブランに比べると遅かったペリカンだが、会社の創業は最も早く1832年とのこと。ウォターマン・パーカーよりも半世紀早く創業された。
これからご覧いただくプレート・バッヂ等は1982年に造られたことになる。
では、画像をご覧ください。
このバッヂがなかなか可愛い。
次にインク・万年筆を置ける木製の台であるこれもほぼ同時期に造られたモノのようだ。