フルハルター*心温まるモノ

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開業記念日

モンブランの輸入元を退職したのが、1993年8月31日で、
同年10月30日に万年筆の専門店「フルハルター」を開業した。
10年間は絶対に続けるとの強い思いを持ち、
薄氷の張った池に飛び込んだのが22年前の今日だった。

9年目位から万年筆屋として生きられる状況になったのだが、
その最大にして唯一の要因は、このホームページが出来たことだった。

少しずつ、「万年筆が欲しい」という方がアクセスしてくださり、
直接店を訪ねてくださるようになった。
ホームページが出来ていなければ当初の10年で廃業していたことは間違いない。

そんな私も3年位前から
「母指CM関節症」という両手親指付け根の痛みに襲われる状況になり、ゆっくり、じっくり進行し続けている。
そんな状況ではあるが、今日から23年目を迎えることが出来た幸せを感じている。


大きな区切りの年である10周年には、「10周年記念万年筆」を発売することが出来た。
私は奇跡だと今も思っているが、ペン先の刻印を自分自身の手で打ち込むことなど
どう考えても不可能なことをその時に係って下さった方の強い、強い後押しがあって初めて実現した。
今後二度は不可能であると確信していたからこその奇跡だと。

では、その時に造った「フルハルター10周年記念万年筆」の画像です。

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花梨のコブ部を使ったペンケースに大正時代に織られた布の袋。
更に10g超の純金のプレート。余談だが、
「こんなものは付けなくてもいいからもっと安くしろ」との声も聞こえてきたが、
今となってみれば、売れば5万円弱になる。
付けて良かったでしょう。


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これが私自身の手で打ち込んだ刻印。
「こだわりだね。」との評価もあるかもしれないが、
デザイン、大きさを変えて6つの刻印を造った。
言い換えれば、ただのバカ。



次に20周年。
ケーズファクトリーさんとオルタスの小松さんにお願いして造っていただいた
革小物と鞄をご覧ください。


初めに3本差しペンケース
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長財布は縦に紙幣を入れるタイプで、私が少々こだわったところ。
マークは私の最も好きなテッセンの中でも最も好きな一種をデザインした。
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これが小松さんに造っていただいた鞄で、もの凄く気に入っていて、
ご覧になった多くの方々にも感動していただいている。
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このマークは長財布と同じに見えるかも知れないが、
実は手書きの違うものを渡して刻印を造っていただいている。
お判りだろうか。
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by fullhalter | 2015-10-30 14:28 | その他

長原宣義さんの作品たち その10

長原さんにお願いして造っていただいた作品は3本しかない。
前にご覧いただいた煤竹に蒔絵をしてみたくお願いした、何の飾りもないものが1点目。
そして今回ご覧いただく煤竹が2点目で、
私が持っていたオパールを腹に抱えた金細工の蜘蛛をお渡しし、
「これを付けた煤竹を造ってください。」とお願いした。

出来上がった作品を見て驚いた。
「あんしゃんは螺鈿が好きじゃろ。天地にもえぇ~螺鈿を付けて金の糸を垂らした蜘蛛にしたけ~。」
長原さんの柔軟な頭と心、そしてそれを実現してしまう行動力に私は参った。
おまけに、アブラムシのついた竹が天井で長い間燻された跡がくっきり残っている煤竹が使われていた。

では、燻されたアブラムシの跡がある煤竹に金の糸が垂れ下がった「オパール蜘蛛」をご覧ください。

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ペン先はエンペラー付きクロス

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燻されたアブラムシがよく判る画像を。

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天(上)の螺鈿

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地(下)の螺鈿

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角度を変えて撮るとまるで宇宙のようにも見える。

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最後に、私がお願いした腹がオパールの「金細工蜘蛛」

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by fullhalter | 2015-10-23 13:46 | 長原宣義さんと私

長原宣義さんの作品たち その9

先週の更新で説明したのでポイントだけ申し上げると、
今週はルビーがエメラルドに代わり、
赤と緑の絹糸に金の糸が更に付け加えられた。
またペン先にはエンペラーが付けられている。
どうぞご覧ください。

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by fullhalter | 2015-10-16 13:56 | 長原宣義さんと私

長原宣義さんの作品たち その8

長原さんの煤竹の作品は今まで多くご覧いただいてきたが、
今週は遊び心というか、グレードアップの為か
TOPに宝石をつけられたもので、ルビーである。

6月26日の更新でご覧いただいた、長原さんが思いを込めて造られた
10本のスペアニブをつけた煤竹にはダイヤが付いていたが、
この作品で宝石を付けることにしたい、と思われたのかも知れない。

これは判断の分かれるところだと思うのだが、
素材そのものの素朴さの方がいいと思う方もいれば、
グレードアップされた宝石に価値があると思う方もおられる。
私は長原宣義さんの思いが一番大切なので、
「これは、のう~」と言われたものは私の手元に置くべきと判断してきた。

では煤竹の天地に螺鈿、更に天にはルビー、
キャップと胴軸に赤と緑の絹糸を巻いた煤竹をご覧ください。

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by fullhalter | 2015-10-09 17:29 | 長原宣義さんと私

『趣味の文具箱vol.35』

9月15日から11日間、25日まで休業になってしまった為、
『趣味の文具箱vol.35』を受け取れるのが、26日になった。
17日に発売されたので、大分遅くなったが、ご覧いただきます。

まず、表紙からだが、偶然にも今回本編でご覧いただいている
ペリカン特別生産品 「スーベレン 600 ピンク」が大きく写し出されていた。

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古山さんの今号のページでは
「愛慾のスケッチペンシル」として描かれているのだが、
濃い太芯は私にとっては凄く魅力的で、6Bを使っている。

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私は店を出して以来、中古のマーケットには足を踏み入れてないし、
パソコンも使えないので中古のマーケットのことは判っていない。

時々お客様から特にモンブランの古いモデルで、
いくら位なのかの質問をいただくことがあるのだが、答えられないので
「ユーロボックスの藤井さんに聞いてください。」と申し上げている。
その藤井さんが今号で、「モンブランパトロン&作家シリーズ」中古製品を紹介している。
私にとっては貴重な情報で、これらのモデルが現在いくらで取引されているのか、
はじめて判った。
では、そのページを。

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ペリカン特別生産品 「スーベレン800 バーントオレンジ」のページ。
このモデルは、とても楽しみにしていて、入荷を待っている。
実物を早く見てみたい。
入荷次第、実際に撮影してご覧いただくつもりです。
では、そのページです。

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by fullhalter | 2015-10-02 14:14 | ムック本紹介