フルハルター*心温まるモノ

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べっ甲、水もく その2

べっ甲の中でも希少な「水もく」。
赤道を中心とした南洋の珊瑚礁に生息しているタイマイの甲羅を加工したものがべっ甲。
長崎にはおおよそ400年前にポルトガルから伝えられた伝統工芸品。

伝統工芸品・・心に沁みる響きである。
何十年も何百年も人から人へ伝えられた想いと、その伝統工芸品たちが滅びる恐れのある時代。
息子、娘に後を継がせたくない、継がせられないと思う今の時代。
嘆く人もいるが私は当たり前だと思っている。
大切な息子や娘を食っていけなくなる可能性が高い世界に引き込める筈がない。
フルハルターですらも
「息子さんたち、後を継がないのですか?」と言われる方、何故継がないのかと思われている方がおられる。
そんな時心の中で、(可愛い息子たちをこれから食っていけなくなる可能性が高い世界に引き込む訳がないだろう)と思う。
今回の長崎べっ甲の観海さん、蒔絵の夢舟さん、彫金をしてくださる方、皆そうなのではないだろうか…。

残念だが、時代の流れを止めることが出来ないと思っている。
だからこそ、私自身はしっかりと自分の研ぎを続けるしかない。
それが今の時代に対する微かな私の抵抗。

では、今回の「べっ甲 水もくペンダントトップ」を。
花と葉に続き、楓の葉二点をご覧ください。

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by fullhalter | 2013-01-25 11:48 | 職人の仕事

特別生産品 「スーベレーンM101N リザード」

1930年代に造られたペリカンのモデルたちの中でも私は101Nが好きだ。
10年程前になるが、この101N復刻の嘆願書を約100名のお客様を引き込んで、
ペリカン日本に提出した。
だから出来たとは思わないが、一昨年4月に念願が叶って『M101Nブラウン』として復刻した。
何度見てもその姿、形はいい、大好きだ。

今回は101N 第二弾で、『M101Nリザード』。
柄が1本1本違うので並べて撮影した。
ご覧いただきたい。

まずは7本並べたキャップから
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次に同じく7本並べた胴軸
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同じく胴軸だが拡大して
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更に拡大
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★ M101N リザードは在庫がありますのでご要望の方はお申しつけください。(2016年9月)

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by fullhalter | 2013-01-18 11:53 | 限定品万年筆

べっ甲、水もく その1

一昨年9月の夏休みに長崎へ旅をした。
その時に「観海べっ甲店」を訪れた時の事を書いてみた。

店主の観海さんは穏やかな職人であった。
店を訪ねた午前中に2点を求めた。
職人の店主との話しが楽しく長居してしまったのだが、
店に来られた奥様と話していると仕事を始められた。
「まずい、仕事の邪魔をして」と心の中で思いつつも腰を上げられない、
私にとってはそれ程魅力を感じる店だった。

そうこうしている間に、ご主人はたった今作業していたものを
「これ奥様にプレゼント。水もくでハートを造りました。」と私たちに差し出した。
それはこれまで目にしたことのない素材のハート型のものだった。
その時感じたことなどは一昨年書いたのだが、
帰宅してから更に調べてみると、
べっ甲には「背甲」「縁甲」「腹甲」などの部位があり、
その中でも「水もく」は希少部位の様であった。
水もくのハートは、魅力的な味わいのある柄だった。
その種のものにあまり興味を示さない女房がとても好きと言い、
買ってきたものよりも水もくを身につけていることが多く、
そんな時は褒めてもらったりしていたようだ。
我が家でも評価が高かった。

自然のもの、天燃のものが大好きな私は早速観海さんに電話をした。
希少なものと聴いていたので、お願い出来るのかが問題だった。
「小さなものならまだ出来ますよ。」ということ。
それ以来、どんなデザインで造っていただこうかと楽しい時間を過ごした。
デザインも天燃のものと考え、大好きなテッセンの花と葉にした。
銀杏の葉、イタヤカエデを摘んだり、その年の金環日食もどうかと思ったり…。

デザインするのが好きという訳ではないが、
職人に造ってもらう為の作業は何か一緒に仕事をさせてもらえるような気持ちだった。
この時は水もくのペンダントトップを十数個お願いした。

第一回の今回は私が最も好きなテッセンの花と葉、三種です。

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by fullhalter | 2013-01-11 10:36 | 職人の仕事