フルハルター*心温まるモノ

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『趣味の文具箱 vol.14』

皆さまおなじみの枻(えい)出版社 『趣味の文具箱 vol.14』が、28日に発売された。
既にお手元にという方も居られると思うが、今号は「万年筆とインク」である。
では、表紙から。

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同じインクでもペン先の太さが違うと、違うインクと勘違いするほど色合いに差がある。
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< 古山画伯のページ >
今号は唯一のエボナイトメーカー、日興エボナイトの取材
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by fullhalter | 2009-07-31 21:41 | ムック本紹介

バーレイとライン

“愛しきものたち・・・筆記具” Dunhill は既に3回に渡りご覧いただいた。
先週の第三回で、ダンヒルのスターリングシルバーはバーレイ模様の方がライン模様より好きだが、モンブランで造られたソリテールシリーズのそれでは逆転したことを申し上げた。

金属、特に貴金属に対しての「彫り」については、好みが微妙である。
筆記具の中で(私が持っているものの中で)、私が最も好きな「彫り」は。カルティエである。

また手彫り「彫金」の職人業で表現していただいたものの中には、万年筆・ライター・バックルがあり、既に多くをこのHPでご覧いただいた。

1970年代(?)に造られたダンヒル銀無垢製品の時は、ライン模様よりもバーレイ模様の方がはるかに好きだった。
モンブラン創業75周年記念で、スターリングシルバーNo.1446(万年筆) No.1646(ボールペン)がバーレイ模様で造られた。
これを見た時に、ダンヒルのバーレイ模様とは何故か違うことを感じた。
何が違うのかはっきり判らなかったが、その微妙な違いは私にとって、結構決定的であった。
「ダンヒルがいい。」

その後、モンブランソリテールとしてライン模様が造られたのだが、これもダンヒルとは微妙な違いなのだが、逆転してモンブラン。

つまり、ダンヒルではバーレイ模様が好きで、モンブランではライン模様。
今日はそのことをお伝えしたい。
画像でその違いが判るか、不安だが。
では、まずモンブランの二種

< バーレイ模様の万年筆No.1446 >
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< ライン模様の万年筆No.1448 >
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< ダンヒルQIS121 QIS!122と上記の二種を並べて >
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次はこれで判っていただければと願って
< バーレイ模様…上がダンヒル、下がモンブラン >

< ライン模様…右がダンヒル、左がモンブラン >
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by fullhalter | 2009-07-31 14:08 | 愛しきものたち(筆記具)

Dunhill QIS 122

ダンヒルの筆記具製品の中で私が好きな時代のものたちの第3回。
スターリングシルバー ライン模様万年筆『QIS 122』をご覧いただく。

前2回でバーレイ模様の万年筆、ボールペンをご覧いただいたが、この時代のダンヒルでは今週のライン模様よりもバーレイの方が好きだ。

それ以後に造られたモンブランにもラインとバーレイの二種が販売されているが、不思議なのだが、こちらはラインの方が気に入っている。
その内にその比較をご覧いただくつもりである。
いずれにしても、加飾が何であるかよりも、銀無垢であることが、好きにさせてくれる。
では、スターリングシルバーライン模様万年筆 Dunhill 『QIS 122』をご覧いただこう。

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【 製造年代 】
Mont Blancの様なデータが無いので判らないが、1970年代であろうと思う。


【 仕様 】
素材:純度925のスターリングシルバー バーレイ模様
ペン先:14金
太さ:キャップ…10.8mm  胴軸  …9.7mm
長さ: 収納時 …132mm 筆記時…152mm
重さ: 31g


当時(1970年代~1980年代初め)の THE PENによれば
販売当初(1970年代)は、ライン模様だけだった様だが、バーレイ模様が追加された。
面白いというか、不思議なことに、当初はともに52,500円だったのだが、
ライン模様QIS122  …50,000円
バーレイ模様QIS121…60,000円が最終価格である。
ちなみに、その当時モンブラン149は、25,000円~45,000円まで年々価格改定されている。
Dupont 同様 いずれも149より高い。 
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by fullhalter | 2009-07-24 12:30 | 愛しきものたち(筆記具)

Dunhill QBT 121

私が無垢のものが好きなことは度々申し上げてきた。
6月19日 “愛しきものたち・・・筆記具” Dunhill の第一回は銀無垢 バーレイ模様の万年筆 『QIS 121』だった。

第二回の今回は、その万年筆と同じタイプのボールポイントペン 
純度1000分の925 スターリングシルバー バーレイ模様の『QBT 121』.
ここで70年代 Dunhill の製品記号について触れてみたい。
まずは、アルファベットから

● 万年筆         QIS
● ボールポイントペン QBS…ノック式
               QBT…ツイスト式
               QBJ…ジャンボ
               QBL…レディー用(クリップなし)
● フエルトペン     QFS…ノーマルタイプ
               QFJ…ジャンボタイプ
               QFL…レディー用

次に数字

● 121         スターリングシルバー バーレイ模様
● 122         スターリングシルバー ライン模様
● 127         スターリングシルバー フローレンタイン
● 421         ゴールドプレイト    バーレイ模様
● 422         ゴールドプレイト    ライン模様

概ねこの様に製品番号がつけられていた。

つまり、今回の『QBT 121』.は、スターリングシルバー ツイスト式ボールペンのバーレイ模様。
このボールペンも大好きだ。
ボールペンとしての太さ、重さ、長さが私には最も適しているサイズだと思える。
またバーレイ模様の銀無垢は持った時に何とも言えないシットリ感があり、更に熟成してくれる。
では画像をご覧いただこう。

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【 製造年代 】
Mont Blancの様なデータが無いので判らないが、1970年代であろうと思う。


【 仕様 】
素材:   純度925のスターリングシルバー バーレイ模様
芯出し方式:  ツイスト式
太さ:    キャップ…9.3mm  胴軸  …9.2mm
長さ:    132.5mm 
重さ:    32g


当時(1970年代終わり~1980年代初め)の THE PENによれば
価格は、45,000円
ちなみに、その当時モンブラン149は、25,000円~45,000円まで年々価格改定されている。
Dupont 同様 いずれも149より高い。 
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by fullhalter | 2009-07-17 12:19 | 愛しきものたち(筆記具)

剣先倶楽部 vol.4

先週は、「剣先倶楽部」発生までお伝えした。
今週は、その後をお伝えしたい。

当時長原宣義さんがペンクリニックで上京されると、食事会、飲み会が開かれることがあった。
その会は、この業界の人ではなく、それぞれの道の達人たちの集いで10名弱。
ある時、その会で、オーナーの樫本さんから「剣先倶楽部」の存在の報告があり、その後発展するかに思われた。
しかし、皆それぞれに忙しい立場の方々ばかりで、誰かが事務局として動かなければならなかったが、残念ながらそういう人がいなかった。

本来なら、私が運営、発展の役を買って出なければ、他に雑用係をされる方などいなかったのだ。
私は雑用係には適任者だと思っているのだが、多くの人々を集めて会を作ることそのものが好きになれない偏屈者。
立場上は適任であったのだが、人間性が不適合者である。

その後、古山画伯の音頭で、「頑固職人の会」と銘打った会が時々開かれている。
メンバーは、人間国宝 きゅう漆の大西さん、鞄職人のFugeeさん、今回鞄を造っていただいたル・ボナーさん等々。
古山さんの人柄に集う方々の会である。
こちらも会則などは全く無く、自由で、何にも縛られることの無い、古山画伯の元に集う会。
「剣先倶楽部」と同じである。
理想的な倶楽部、会であると思う。

文化を伝え続ける古山画伯と、それを支え続けている樫本さん。
貧しく、美しく(本人談)生きる芸術家古山画伯と、それを物、精神面で支えている樫本さんが運営する、これら二つの会は、他に類を見ない文化の継承の役割になっていると、私は思っている。

ヨーロッパ貴族、あるいは明治時代にはあったであろう「文化を守る為のパトロン」樫本オーナーには、フルハルターのHPを作り上げる過程でお力添えをいただいた。
このHPが出来たのは、2000年の暮。
今もそうなのだが、私はコンピュター、デジカメが判らない。
当時、コンピュター、デジカメに造詣の深い樫本さんに適切なアドバイスをいただいて、ニコンのクールピックス990を求め、それなりの画像を提供出来たと思っている。
また、現在でも危うさを感じているインターネットの世界に、友人の力を借りて自分のHPを立ち上げた。
それでも当初は好きになることが出来なかったインターネットの世界に、可能性を見出させてくれたのも樫本さんだった。
HPを立ち上げた翌年の春、Dr.k.kこと樫本さんから
「森山さんが研いだペンポイントを拡大してHPに載せる?」と言われた。
何やらその為に、わざわざレンズや機材を新たに買い求めたらしい。
そして、樫本さんはフルハルターのHPに、“ミクロの世界”を提供してくれた。
「百聞は一見にしかず」 私の仕事が一目で判る。
出来上がったページを己の目で確認し、これまでの自分が変わった。
私の、フルハルターの恩人である。
この恩は一生忘れることはない。

最後に「剣先倶楽部」の作品を2点。
今回は剣先鞄2号だったが、2号ということは1号がある。
その1号が凄い。
日本一、世界一と私が思うあのFugeeの藤井さんの作品。
残念ながら、現物の撮影が出来なかったので、枻(えい)出版社 古山画伯著の『鞄が欲しい』の絵でご覧いただく。

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枻(えい)出版社から古山画伯著の鞄の本が出版される予定である。
いつかは判らないが、その時にはまた是非ご覧いただきたい。
次に、“Kensaki Club 万年筆”

このクリップは18金無垢で、古山画伯デザイン
大きな弦楽器を連想させる。
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最後に「剣先倶楽部」と「頑固職人の会」が今のまま続いてくれることを切に願っている。
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by fullhalter | 2009-07-10 12:07 | 剣先倶楽部

剣先倶楽部 vol.3

「剣先倶楽部」と言ってもよく判らない方が多いのでは。
そこで今週は、その生い立ちを少しだけ説明致します。

剣先倶楽部オーナー 樫本桂三さん(Dr.K.K)とはじめてお会いしたのは2000年7月だった。
店に訪ねてくださった用件は、あの長原宣義さん作「ほてい竹」の万年筆を求めたが、筆記角度が合っていないので「調整をして欲しい」ということだった。
当時、長原さんには大変お世話になっており、また私を応援してくださってもいた。
そんな長原さんが研ぎ出したポイントを研ぎ直すというご依頼に、私の心は重かった。
ただ、樫本さんの筆記角度では充分に機能しないことは確かだった。
覚悟を決めて、その場で長原さんに研ぎ直しの了解をいただく為に電話をした。
長原さんも快く了解してくださった。
それからのお付き合いである。

樫本さんは、その当時よく店を訪ねてくれていた。
その度に私などには判らない超高級菓子を土産に持って来られ、いつも恐縮していた。
ある時
「森山さんは甘いもの食べるの?」と聞かれたので
「いえ、私自身は甘いものは苦手なのですが、こんな高級なもの買えないので家族から喜ばれ、私の株が上がりましたよ。」
「じゃ~、何が好きなの?」と尋ねられ、
「タコとかイカが好きで、以前飲み屋で一人でケンサキスルメをおかわりして皆に笑われました。昔はスルメイカのスルメが味があって好きだったんですけど、今はケンサキスルメですかね…。ケンサキスルメの方が外れがないんですよね。」
それ以来「ケンサキスルメ」仲間として、五島のケンサキスルメがお土産として店に連れて来られるようになった。

ある時、樫本さんからのメールに「剣先同好会」本部長、支部長とあった。
「あっ、同好会になったんだ。同じものを好む人の会。いいよなぁ~。万年筆とケンサキスルメ…万年筆は書けば書く程、スルメは噛めば噛むほど、ともに味が出る、絶妙な組み合わせだ。」
人知れず、樫本さんと俺だけの同好会、一人悦に入っていた。
フルハルターには、北海道支部長がいて、これも二人だけの人知れずの会である。
これで二組目だ。
何となくだが、嬉しく、心豊かな思いであった。

それからどの位経っただろうか・・半年、一年?
記憶は定かではないが、ある時あの長原宣義さんと私が樫本さんに招待された。
横浜のうかい亭に。
貧乏人の私は知らなかったが、有名な店らしい。
そこでステーキをいただいたのだが、店の人から山葵で食べるとと、勧められた。
(ステーキを山葵で?)と思いながらいただいたのだが、これが絶妙で旨かった。
その時に同好会から倶楽部に昇格した。
長原宣義さんが入って同好会では・・と私も思う。
これが「剣先倶楽部」の始まりである。
この倶楽部については次回に続きを、と思っています。

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by fullhalter | 2009-07-03 11:16 | 剣先倶楽部