フルハルター*心温まるモノ

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密かな夜の楽しみ(友人からの贈り物) (Kings Blue)

 今回のインクは、ほとんど日本国内で見かけないドイツのマイナーブランドのインクと古いペリカンのインクを紹介いたします。

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 上から順番に、色合いや感想を紹介します。
今回も、インクのネームは0.9mmのシャーペンで書きました。勿論、今最も書きやすいと個人的に思っている、フルハルターオリジナルのシャーペン芯です。

Pelikan Brillant-Blau
香り:懐かしいインキっていう匂いです。
色合い:もともとはターコイズブルーだったに思いますが、ブルーよりもグリーンに近い色合い。
感想:大変面白い色合いで、インクボトルの雰囲気は素晴らしいと思います。
蓋も微妙なブルーの濃い色で素敵です。

Gaha Royal Blue
香り:懐かしいインキっていう匂いです。
色合い:澄んだブルーで、赤系が全然ない純粋なブルー。
感想:色合いは、目にやさしく素敵な青で、ボトルも変わった形状で愉快な感じです。もともと、日本でも輸入していたらしいのですが、ペリカン社へ吸収合併されご存知の方は懐かしいと感じると思います。

Senator Royal Blue
香り:正露丸の香り、ヨードチンキかな?
色合い:落ち着いたブルーで、赤系が全然ない純粋なブルー。
感想:もしかすると現行品でドイツでは市販されている?
しかし、香りは昔ながらのインキって香りなのが安心する感じがします。

Reform Black
香り:セルロイド&プラスチックの香り。
色合い:ブラックでも少し薄い黒の色合い。
感想:ラベルにW.Germanyの表示があるので1980年代のインクと思いますが、 現行でも万年筆を製造していますので、インクも作っている可能性もあると考えます。

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ドイツ製のインクはやさしい感じがする色合いが多く、個人的には大好きなブルー系の色合いが多く存在することが分かりました。
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by fullhalter | 2004-07-30 13:46 | インク研究会

モンブランNO.95 14金 ホワイトゴールド 

 前々回お見せしたモンブラン1960年代の製品NO.95・NO.96と同じメカニズムのホワイトゴールドである。
通常14金は「585」の純度であるが、このホワイトゴールドは何故か「590」である。

 皆さんお判りかと思うが、純度の表示について申し上げると、18金とか14金という表示方法は、24金が純金である為、18/24 14/24の24を省略し、18金・14金(18C・18K・14C・14K)と表示している。この金無垢シリーズでは「585」と表示しているのは、1000分率の表示方法で、18/24=750/1000 14/24≒585/1000を意味している。
 では、画像をご覧いただこう。

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14金無垢ホワイトゴールド(590) ペンシル N0.95
■ 製造年:       1960~1969年
■ 最終販売価格/時期:  ¥97.200/1968年3月 

【 製品仕様 】
太さ: キャップ:10.8mm 胴軸:9.8mm
長さ: 133.4mm
重さ: 28g

 前々回の14金イエローゴールドのNO.95・NO.96は69,000円だったが、このホワイトゴールドは97,200円とかなり高い。イエローゴールドに比べ需要が極端に少ないのとホワイトゴールドの方が硬いので細工が難しくなる為に高くなったのであろう。この時代のペンシルの天ビスの長さは面白いことにまちまちであった。
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by fullhalter | 2004-07-30 11:22 | マイコレクション

密かな夜の楽しみ(古山さんからの贈り物)(Kings Blue)

 今回のインクは、著名な方からの贈り物であの有名な?古山画伯より頂いたインクを紹介いたします。

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 上から順番に、色合いや感想を紹介します。
今回からは、インクのネームは0.9mmのシャーペンで書きました。勿論、今最も書きやすいと個人的に思っている、フルハルターオリジナルのシャーペン芯です。また、インク箱に値段がある場合については、当時のそのままの値段を表示しました。(現行市販されていません!)

ライトインキ
香り:懐かしいインキっていう匂いです。
色合い:ブルーブラックでもブルー系に近い色合い。
感想:いまでも使用できるし、色合いも落ち着いていて私の好みです。

Sailor Royal-Blue
香り:あまーく、子供用咳止めシロップの匂い。
色合い:チョッと暗いブルーで落ち着いた色合い。
感想:色合いは、目にやさしく素敵な青ですが、ボトルの背が低くペン先が底にぶつかってしまい、本当に万年筆メーカーが考えて作ったボトルとは思いませんね。

RISO OK ink
香り:墨の香り。
色合い:ブラックでも真っ黒ではなく、薄墨的な色合い。
感想:有名なカーボンブラックの元祖!匂いからは万年筆に入れていいか?判断できません。
ボトルが樹脂製ですので、安っぽいと感じる人もいるかも知れませんが、持ち運ぶ場合は軽量なので、便利と感じました。

Pilot 証券用 ink
香り:墨の香り。 しかも強烈に香る。
色合い:ブラックでも真っ黒に近い色合い。
感想:粘度がかなり高く、付けペンにこびり付くインクです。
怖くて万年筆には入れませんでした。

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ライトインクは古山さんが大ビンから小ビンに分けてくれた為にインク瓶はない。

紹介したインクが製造された時代は、判断できない部分が多いですが 箱やボトルはとても雰囲気が良いものが多かったと思います。
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by fullhalter | 2004-07-23 12:31 | インク研究会

革小物vol.11

 K'S FACTORY 鴻野さん、平出さんと2回目にお会いした時に鴻野さんが言われた。
「平出が描いた絵をフルハルターに飾ってくれますか。」と。

 願ってもないこと。
その時にペンケースのデザイン画を見せてもらった私は、平出さんの人柄そのままの優しい絵がとても好きになった。
「喜んで飾らしていただきます。とっても嬉しいです。」

 その絵が先週届いた。早速ご覧いただこう。

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by fullhalter | 2004-07-23 11:57 | 皮革製品

趣味の文具箱 vol.1

『趣味の文具箱 vol.1』発売について
枻(えい)出版社からのムック『趣味の文具箱 vol.1』が発売された。
既にお客様からいい反響が多く寄せられている。
このムックはこれまでのムックや雑誌の特集とは趣を異にしているところが多くあり、面白いと思う。
では、内容を少々。

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書くことをもの凄く楽しんでいる方の「至福」のぺージ

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ペリカンに詳しい方が大変な苦労を重ねられて描かれた100系と400系の自筆の絵
店にもコピーを飾ってあるのだが、凄い、味があります。
この方はとても穏やかな紳士で、お会いした後は自然に微笑んでしまう様な方である。
(注) 実際の本とは向きが違っているものもあります。

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モンブランの名品、万年筆の代名詞とも言えるNo.149の年代別8種写真とその仕様。こんな写真は過去にはない。

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16ページにわたる各社、各色のインク。編集部で実際に書いたものが掲載されている。

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「熟成」と「混合」と題するインクの極み

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by fullhalter | 2004-07-23 11:38 | ムック本紹介

モンブランNO.98 

 今回のモンブランNO.98も第一回のNO.94・NO.92、第二回のペンシルNO.95・NO.96と同じ1960年代に造られた14金無垢である。
 早速画像をご覧いただこう。

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次に純度を刻印している部分のアップ。
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14金無垢ボールペン N0.98
■ 製造年:       1962~1969年
■ 最終販売価格:  ¥81,000 (ともに1975年8月)

【 製品仕様 】
太さ: キャップ:10.8mm 胴軸:9.8mm
長さ: 128mm
重さ: 21g

 この時代の金無垢のボールペンには以下の仕様も作られていた。
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 これもNO.99・N0,98の上一桁の「9」は金無垢を表し、下一桁の「9」や「8」はノック方式で「9」は天ビスをノックして芯を出し、もう一度ノックして芯を引っ込ますダブルノック式。
「8」はクリップの中にレバーがあり、このレバーを下げて芯を出すレバー方式である。
実は「7」の表示もあるのだが、これはレバー式でそのレバーが丸く日本の硬貨の様にギザがついている。その内にこの「7」のボールペンもお見せ出来る時がくるので楽しみに。
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by fullhalter | 2004-07-23 10:53 | マイコレクション

インクの王道ブルー・ブラック-光と影- その2(碧)

  万年筆をお好きな方なら、他のインクに比べて、ブルー・ブラックは消えない、ブルー・ブラックはつまりやすい、ブルー・ブラックはフローが悪い、などの知識はご存知だと思うが、なぜブルー・ブラックだけが他のインクと違うのだろうか?
 さてさて、ブルー・ブラックとは?
 そこでまずインクの知識のおさらいをしてみたい。
 
 万年筆のインクは、染料型インク、顔料型インク、混合型インクに大別できる。
“染料型インク”の主成分は染料なので、水に溶ける。成分は沈殿せず、ペン先の腐食性が少なく、インクカスが生じない。また染料なのであらゆる色が作成可能で、色彩も鮮明である。今現在発売されているほとんどの万年筆用インクは染料型インクである。
 
 “顔料型インク”は水に溶けない色素を主原料にしている。一般的に黒色のものが多く、それらはカーボンブラックを用いている。色落ちが少なく粘度が高い。水に溶けにくいため万年筆用としては固まりやすく、手入れが難しい。主に製図用、劇画用などに使用されている。
 
 “混合型インク”は染料と顔料、またはそれ以外の化学薬品との混合によって作られている。別名科学インクとも言われ化学変化を利用したインクでもある。消えないと言われる本来のブルー・ブラックはこの混合型インクの1つである。つまり、ブルーとブラックを混合したインクではなく、科学配合によるインクなのである。
 
 万年筆用に作られたブルー・ブラックは、第一鉄イオンが酸化して第二鉄イオンに沈殿することを利用して作られている。つまり、無色透明の酸化鉄溶液を万年筆に入れて文字を書くと、書いたときには透明だが、しばらくすると酸化作用によって黒く文字が浮き上がってくるのである。しかし、それでは不便なので青い色を染料として付けたものであるという。色合いが染料の青と化学作用によって作られた黒が混ざってブルー・ブラックという色になっている。だから理論的には、書いた時点では青と黒の間のような色合いであるが、時が経つと黒だけが残る。そして、この黒は水にも強く、消えないという。これが本来のブルー・ブラックの組成だそうだ。
 
 ブルー・ブラックは消えない!水に強い!
 しかし、このことに疑問を抱いているのは私だけだろうか? ブルー・ブラックで書いたのに雨に濡れて消えてしまったという経験をされた方はいないだろうか? 本当にブルー・ブラックは消えないのだろうか?
そこで私は、ブルー・ブラックの耐光性テストと耐水性テストを行ってみた。実験条件は、以下の如くである。同じ紙の上に、同じ万年筆で現在市販されているブルー・ブラックを使って文字を書いてみた。耐光性テストはそれを1カ月間窓に貼り付けてどれくらい色落ちするか実験した。耐水性テストは、まったく同じものを1カ月間光を当てずに保存して、1カ月間後水道水で30秒間洗ってみた。結果は以下のごとくです。左側が書いたままのもの、右側は光に晒したものと、水洗いしたもので、それぞれ見た目で比較できるようにした。

【 ブルー・ブラック 耐光性テスト 】
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【 ブルー・ブラック 耐水性テスト 】
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 いががであろうか? 消えない、という神話は崩壊した? 多くのメーカーのインクが色落ちしている。
 まず、耐光性テストだが、Montblanc(ボトル,カートリッジ),Private Reserve,Sailorが比較的色落ちしていない。Platinum,Pilot,OMAS,Sheafferは見るも無惨に退色している。
 次に、耐水性テストでは、Pilot,Private Reserve,Pelikan,Montblanc(ボトル),Athea ink,Sailorが比較的色落ちしていない。逆にWaterman,Parker,Montblanc(カートリッジ),OMAS,Sheafferは見事に色落ちしている。水道水で洗うときインクが流れるシーンを映像でお見せしたいぐらいである。
 
 これらのことをふまえて、今回の実験だけで極論すれば、“消えない”と言えるインクはMontblanc,Private Reserve,Sailorである? しかし面白いのは、混ぜても大丈夫と言われているPrivate Reserve,Sailorが色落ちが少ないのはなぜか?(Sailorのインクは今現在販売されているジェントルインクではない前のインクを使用したのだが、このことが影響したのか?)。

 今回実験する前にある仮説を立てていた。色落ちしないのは本来のブルー・ブラックとして作成された科学インクで、色落ちするのは染料型インクとして作られたブルー・ブラックではないかと考えていたのだ。また混ぜても大丈夫なインクは消えるはずである、と。しかし、Montblancは予想通りだが、Private ReserveとSailorはまったくの予想外である。Private Reserveのミッドナイトブルーズは色が濃い分色落ちが目立たないのか? Sailorのブルー・ブラックは旧インクが科学インクで、新しいジェントルインクが染料型インクなのか?

 また、注目していただきたいのは、我がブレンドのブルー・ブラックである。耐光性テストでも耐水性テストでも本来のWatermanのブルー・ブラックより鮮明に文字が残っている。ブレンドすると化学変化をおこして、耐水性も耐光性も上がる結果となった。ブレンドするということの、危険性はここらへんにあるのかもしれない。

 また、もう1つの注目点は、Montblancである。今回はわざとボトルインクとカートリッジの両方を実験したが、耐光性テストではカートリッジの方が強く残り、耐水性テストでは、カートリッジの方はほとんど色落ちしてしまっている。ボトルとカートリッジは違うインクが入っているのか? それともインクを入れるときに何らかの付加条件が加わるためか? カートリッジは、プラスチックに入っているためにパッケージ後、化学変化が起こるのか? すべてのボトルインクとカートリッジの比較試験をする必要性があるかもしれない。

 さて、いかがでしたでしょうか? たくさんの疑問が出てきました。今回はあえて疑問のままにしておきます。これらの結果は紙質、使用したペン、使用したインクの製造年月日、実験場所などで、当然変わってくるからです。しかし、これらの多くの疑問の向こうに、真理への扉があることは間違いないのです。もっともっと多くの実験を繰り返さなければ答えは見えてこないのが当たり前かも知れません。

 最後に個人的なインクの使用感(インクフロー)を述べさせていただくと、Pelikan,Montblanc,Athea inkのブルー・ブラックはやはりインクのフローが良くないことがあります。逆にPrivate Reserve,Sailor,Waterman,Sheafferはインクフローは結構良いと思っています。
 耐光性、耐水性、インクフロー、色彩、値段、インク瓶の機能性、これらのことを自分の用途に鑑みてお好きなブルー・ブラックを選ぶのが万年筆の達人かも知れませんね。
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by fullhalter | 2004-07-16 10:43 | インク研究会

モンブランNO.95・NO.96

 先週のNO.94(1960年代製造)に続き、今回は同じ14金無垢のペンシルNO.95とNO.96をご覧いただく。1960年代に製造されたモンブランのペンシル 0.92ミリ・1.18ミリのメカニズムはもの凄い。
頑丈、頑健である。

 このメカニズムが装着されたモデルは巷ではNO.75が“幻”と呼ばれている。古くはテレビで、“私の大切なモノ”として伊丹十三さんがそのNO.75を挙げ、最近では山田五郎さんが“幻のペンシル”と呼んでいる。NO.75に限らずこの時代のペンシルのメカニズムは壊れることがないと言っても過言ではない。流石モンブラン、凄いモノを造ったものだ。

 では、画像をご覧いただこう。

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これも先週のNO.94と同じで、デジカメの関係で少しライン模様が乱れている。

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このライン模様が実物と同じ

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この時代の無垢の製品には全ての部分に純度を表す刻印が刻まれている。
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14金無垢ペンシル N0.95(0.92mm) NO.96(1.18mm)
■ 製造年:       ともに1960~1969年
■ 最終販売価格:  ¥69,000 (ともに1975年2月)

【 製品仕様 】
太さ: キャップ:10.8mm 胴軸:9.8mm
長さ: 132.5mm
重さ: 27g

NO.95・NO.96には他に以下の仕様もモデルが製造された。
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先週も申し上げたが、95・96の「9」は金無垢を表し、「5」は0.92mm、「6」は1.18mm芯のペンシルである。
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by fullhalter | 2004-07-16 10:21 | マイコレクション

モンブランNO.94 

 1960年代に造られたモンブラン……。
私にとっては一番思いの深い製品たちである。
始めて、そして一生の記念として買い求めた万年筆がこの時代のモノ。

 モンブラン日本総代理店ダイヤ産業に入社した1977年には、1960年代に製造された製品たちがまだ少し残っていた。今回お見せするNO.94も入社後在庫として残っていたモノを運よく購入させてもらった。同時に少し小さいサイズのNO.92も購入したのだが、それ以前にモンブランNO.042(モンテローザ)・NO.142をいただいた先輩に差し上げた。

 さて、NO.94について少し説明しよう。
94の「9」は、14金または18金無垢の製品を意味し、「4」は、全く同じ姿の2サイズの内の大きい方を意味している。従って先輩に差し上げたNO.92は14金無垢で、NO.94より少し小さなサイズである。私が持っているNO.94は14金無垢のモノで、18金無垢ではない。まだモンブランに勤務していた時にNO.92の18金無垢の修理が来た。これが14金よりも黄色く、地金が厚い。すっごく良かった。好きだった。また手にとってみたいと思う。

 では、そろそろ画像の部へ移ろう。

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デジカメの関係で少しライン模様が乱れている。

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このライン模様が実物と同じ


次に刻印のアップをご覧いただく。
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585(14金)の刻印
■ キャップと胴軸
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■ 尻軸
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■ 少し判りにくいがクリップ
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■ 胴軸と首軸の間のKリング
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■ Kリングの刻印が判りづらいので本体から外して写した。
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 この時代は14金無垢のパーツ全てに「585」の刻印が打たれている。何か造り手の思いが……。いいなぁ~。
では、当時の輸入元ダイヤ貿易(株)のパンフレットをご覧いただくが、懐かしいと思われる方は相当な方。

おもて表紙
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金無垢・総金張りの万年筆、ボールペン、ペンシルのぺージ
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 N0.94 14金無垢の仕様、その他のデータを記そう。

■ 製造年:     1960~1969年
■ 最終販売価格:  ¥78,000 (1966年8月)
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金無垢の万年筆NO.94・NO.92には他の仕様も造られていた。(製造は1960年代)
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by fullhalter | 2004-07-09 13:14 | マイコレクション

インクの王道ブルー・ブラック-光と影- その1 (碧)

  一昔前に一世を風靡したワープロの専用用紙で、感熱紙という便利な紙があった。インクを使用しないで、熱処理だけで文字が浮き出るように紙自体に加工を加えたものであるが、当時は法律文書などにも使われていたらしい。
ところが、感熱紙を使用したその当時の契約書や公式書類の文字が消えてしまっていることが今になって問題になっているという。光や経時的変化に耐えられなかったようだ。インクと紙は世に連れ、さまざま変化をしてきている。

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 昔、万年筆のインクといえばブルー・ブラックが王道だった。これはボールペンが登場する前のなごりで、公式書類を万年筆で書いた時代が日本にもあったからであろうか。そのような時代、一番苦心されたのは、インクが雨で流れたり、古くなって消えてしまったりすることであろうことは想像に難くない。しかし、ブルー・ブラックは永遠に消えない。そんな神話があった。
そこで今回の碧のページでは、インクの王道ブルー・ブラックにスポットを当ててみたい。まずは、各メーカーより発売されているブルー・ブラックをご覧あれ。実に色合いがさまざまだということがわかろう。同じ名前の表示で発売されているのにこれほど色彩が違うインクは他にはない。

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 私は、学生時代から20年間ウォーターマンのブルー・ブラックを使い続けてきたが、もう少し、黒に近い(ブルーとブラックの間ぐらい)色にしたくてウォーターマンのブラックとブルー・ブラックをブレンドして使用している。それが上記色見本の最後にあるブレンドしたブルー・ブラックである。
配合は1対1(ブルー・ブラック1,ブラック1)である。このウォーターマンのインクはブルー・ブラックをブレンドしても今のところ問題がおこっていない貴重なインクである。私の経験で言うと、ブルー・ブラックは混ぜてはいけないインクだが、Sailorとウォーターマンのインクはブレンドしても何の問題もなかった(あくまでも私の実験では!)。 さて、ブルー・ブラックは雨に強い。ブルー・ブラックは経時的変化に強い。ブルー・ブラックは光に強い。これらの神話は本当だろうか? 
次回はブルー・ブラックを様々な形で検証してみたい。  
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by fullhalter | 2004-07-09 10:29 | インク研究会