フルハルター*心温まるモノ

カテゴリ:万年筆・関すること( 11 )

「スーベレーン405 ブラックストライプ」(定番品)

ペリカンM805ブラックストライプはフルハルターでも人気があり、M405はないのかとの質問も多い。
ペリカン日本からの案内でM405ブラックストライプが発売されることが判った。
11月発売予定だが初回の入荷は余り多くないらしい。
急がれる方は、メールで早めにご予約ください。
そうでない方は、定番品ですのでマーケットに出回ってからご注文ください。


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by fullhalter | 2016-10-21 09:58 | 万年筆・関すること

ちっちゃな万年筆

8月13日に若い男性と女性が二人で万年筆の注文に来られた。
男性はペリカンM300が欲しいと言われたので、
「M300は小さすぎて主力の万年筆にはなりませんよ。
細く、小さく、軽い為、無意識に力が入り、疲れるモデルです。
数行書いては止められるような使い方に合っているので、
HPにも書いてありますが、遊び心でと申し上げているのですが、いいですか?
かく言う私も、ちっちゃい万年筆が好きでペリカン300のセットや
モンブランモーツァルトのセットは直ぐに自分の為に買いましたけど…。」

この男性は結局M300を注文されたのだが、取りに来られた時に、女性の方が、
「森山さんはちっちゃな万年筆が好きなんですよね。2本持ってきたので、
好きな方を差し上げます。」
「いただけないですけど、この万年筆はインク止めみたいですから、
尻軸と首軸を回してみますね。」
ゴムを使って作業したところ、尻軸も回り首軸も外れたので、
「スポイト差し上げますからインクを入れてみたらどうですか。」と言った。その方は
「この万年筆はネットで買って沢山あるのでこちらを差し上げます。」と言って、
1本置いてゆかれた。

直ぐにキャップボディをバフがけし、ニブポイントの左右の長さが違っていたので
研ぎ出しもし、書いてみたが凄く細く書けた。
では、いただいた「可愛いちっちゃな万年筆」をご覧ください。

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この画像の万年筆を置いた布は弘前出身の父が誰かからいただいた
「津軽刺しこぎん」のコースターである。


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メッキニブ

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左右を研ぎ出し合わせたニブポイント

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太さ キャップ:10.0㎜
   胴軸  : 8.7㎜
   長さ  :90.8㎜
   重さ  : 6グラム
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by fullhalter | 2015-08-21 16:33 | 万年筆・関すること

「スーベレン 805 ブラックストイプ」その2

今年の2月27日に特別生産品ではなく、
通常品としてペリカンM805にブラックストライプが新たにラインアップされる案内をした。
この程、やっとまとまって入荷したので
MやBをご注文された方には研ぎ出し調整を済ませお渡しすることが出来て、ホッとしている。
今後はお待たせすることなくご注文にお応え出来るのではと、一安心。
(BBは近々ペン先が造られ、入荷する予定。BBをご要望された方はもう少し時間が必要です。)

では、2月27日に既にご覧いただいていますが、もう一度実際に撮影した画像をご覧ください。

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胴軸ブラックストライプのアップ

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最後にペン先だが、M805は従来のバイカラーではなく、
すべてがロジウム(プラチナ一属)でコーティングされている。

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by fullhalter | 2015-07-31 14:14 | 万年筆・関すること

「ペンクラスター」オリジナル試作1号

ペンクラスターの當間さんがフルハルターを訪ねてくださったのは、
13年前の2002年だった。
その時は自動車会社の社員で、他に大手金属会社の方と工場経営の方の3人でいらした。
目的は、「自分たちでアルミの万年筆を作りたい。」とのことだった。
先にこの世界に入った者として、基本的に後から入ろうとする方を歓迎する思いの強かった私は、
参考になればと思い、持っているペン先やら首軸やらを差し上げた。

10年程前だろうか。
ビンテージ万年筆を販売する「ペンクラスター」を始められたことは知っていた。
1~2ヵ月前に訪問したいというメールをいただいていたが、その時は風邪をひかれて来られず、
先日いらしてくださった。
「あの時風邪で来られず、今日になりました。インク止め式の万年筆の1号が出来たので、プレゼントします。」
「このペン先やペン芯は?」
「あの時一緒に来た工場経営の方に造って貰った」とのこと。
「ニブポイントはクーゲルにしました。」と渡されたので、
「これから研ぎ出して使ってみます。ペン芯は心臓部なのできちっと機能するか楽しみですね。」と言った。

余談だが、どうも万年筆好きの方の間では、
クーゲルが独り歩きして、「憧れのニブポイント=クーゲル」と思っている方が多いように思う。
研ぎ屋の私にとって、クーゲルは美しく研ぎ上げることが出来にくいポイントである。

何故、クーゲルポイントが独り歩きしてしまったのかを推測すると、
モンブランNo.149は1950年代の造られ始めた時から「ハードライター用」として
他のNo.146/No.144/No.142と比べ、ペン先の腰を硬くして造られていた。
ただ例外としてNo.149で、
当時の他のモデルのように腰を柔らかくしたペン先が「クーゲルポイント」なので、
今でもNo.149のクーゲルポイントは珍重されていると思っている。

では、ペンクラスター當間さんのオリジナル試作1号をご覧ください。

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ニブポイント
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ペン芯
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ペン先
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by fullhalter | 2015-03-20 14:17 | 万年筆・関すること

「スーベレン 805 ブラックストイプ」

今回のペリカン新製品「スーベレーン805 ブラックストライプ」の案内は1月6日にいただいていたのだが、
通常の製品なので入荷して現物を撮影してから案内をすることにしていた。
ただこのモデルは、私がセンスがよいと感じている方々から予約したいとのご要望をいただいていて、
「通常の製品ですから入荷して実際にご自分の目で確かめてからにしてください。」と申し上げてきた。

ペリカン日本の担当者の方に入荷状況を確認したところ、
「入荷はしたが思ったよりは少なく、イベント等に出す為に撮影用としてのみでよければ。」と言うことで、
実際にご覧いただけることになった。

ペン先をご覧いただけると判るが、全てロジウム(プラチナ一層)でコーティングされていて
M805と K405 は順次このペン先に変更される。

では、1月6日 ペリカン日本からの案内から

製品名: スーベレン 805 ブラックストイプ
価格 :M805 万年筆 ¥52,0 00 +税
    K805 ボールペン ¥30,000 +税
    R805 ローラーボール ¥35,000 +税
仕様:万年筆 ロジウム プレート 18 金ペン先( EF/ F/M/B )
※ペン先はロジウム装飾のバイカラーでなく ロジウムプレートのシングルカラーとなります
ピストンメカニズム
ボールペン ツイスト式・337リフィル
ローラーボール 338リフィル
使用ケース 万年筆 : G-5また は GV ケース (インク別売)
発売予定時期 :平成 27 年2月


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では、実際に撮影した画像をご覧ください。

まずM805(万年筆)とK805(ボールペン)を並べて
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M805
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K805
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M805
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透明部分を際立たせるために空に向かって撮影した画像です。

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この製品はフルハルターにはまだ入荷していません。
入荷しましたらHPでご案内いたします。
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by fullhalter | 2015-02-27 12:52 | 万年筆・関すること

Tortoiseshell

ペリカンと言えば、一般的には緑縞と思われている方が多い。
私は原則的に茶縞、トータスシェルが好きだ。
一昨年長崎を旅して、べっ甲職人の観海さんにお目にかかることが出来た。
天燃、自然のものが好きな私だが、
べっ甲Tortoiseshellは知っていても何一つ持ってはいなかった。
65年間、自然に手にする環境ではなかったのが理由である。
観海さんにお目にかかり、べっ甲の魅力に改めて引き込まれた。

二点のペンダントトップと黒文字を求めたのだが、
その時に目の前で「水もく」でハートの形を造って下さった。
それは携帯のストラップにと言うことだったが、
女房の希望でこれもペンダントトップになるよう、鎖を通すリングを付けていただいた。

目にし、手にした時から希少部位である水もくの柄に魅了され、
万年筆屋でありながら「べっ甲 水もく」のシリーズで皆さまに紹介している途中である。

丁度その最中にpelikanからM800の茶縞、Tortoiseshellが発売される。
「Tortoiseshell」…何とも言えない心地よさ、響きではないか。

1950年から60年にかけて造られた400は、TortoiseshellーBrownと呼ばれていた。
私が茶縞を好きなのは、その色と模様が天燃のものであるTortoiseshellを連想させるからかもしれない。

この原稿と撮影は2月26日(火)ですが、更新の本日3月1日にはM800茶縞は入荷しています。
私にとっては、待ちに待ったpelikan M800 茶縞/TortoiseshellーBrownは
来週の更新でご覧いただきますので楽しみにお待ちください。

では、過去に発売されたpelikan M400 茶縞とべっ甲を比べながらご覧ください。


M400 トータスシェル
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べっ甲(トータスシェル)
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M400 トータスシェル
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べっ甲(トータスシェル)
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M400 トータスシェル
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べっ甲(トータスシェル)
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by fullhalter | 2013-03-01 11:52 | 万年筆・関すること

アウロラ・オプティマ・ブラックパール

イタリア アウロラ オプティマ996は、
金色金具付きのグリーン、ブルー、
銀色金属付きのブルー、バーガンディーの4種あったが、
この度新しい仲間が加わることになった。
銀色金具付きの「ブラックパール」である。
以下代理店からの案内です。
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オプティマに、アウロラ樹脂(アウロロイド)の新デザイン「ブラックパール」が発売されます。

オプティマは、1930年代の欧州でのベストセラーモデルを復刻したもので、
キャップのリングには、古代ローマ帝国時代のグレカ・パターンが施され、
またボディーには、当時の刻印が施されており、
ジュエリー・クリップと併せて、独特の雰囲気を醸し出しています。

万年筆のインクの充填方式は、
アウロラ独特のリザーブタンク機構付ピストン吸入式を採用しています。
ペン先は、14金ロジウムコーティング(EF・F・M・B)で、
キャップやボディーの素材は、アウロラ樹脂(アウロロイド)を削り出して作られています。
また、同じ柄のツイストノック式のボールペンが用意されています。

オプティマ  996-CG 万年筆    ¥.59,850(本体価格¥.57,000)
オプティマ 998-CGA ボールペン  ¥.34,650(本体価格¥.33,000)

【製品仕様】 
素   材 : アウロロイド(アウロラ樹脂)・クロームトリミング
万 年 筆 : 14Kロジウム仕上ペン先(EF・F・M・B)リザーブタンク付ピストン吸入式
               サイズ:収納時 126mm(筆記時 155mm) 
   直径(最大径): 15.4mm 重量: 23g
ボールペン : ツイストノック式
               サイズ:全長135mm  直径(最大径):13.0mm  重量: 24g

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発売予定日:平成24年9月下旬
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by fullhalter | 2012-08-24 14:11 | 万年筆・関すること

インク漏れについての注意事項

先週はひとりのお客様のご要望でインク吸入についての注意事項を載せました。
その方からは、「飛行機に乗る時は大丈夫ですか?」という質問があった。
私自身はモンブランの輸入元に勤務していた時に、7~8回ドイツ出張を命じられた。
いつも吸入式のNO.146を持参したが、一度もインクが漏れた経験がない。

一方、時々、
「万年筆を持って飛行機に乗るとインク漏れますよね。」との質問を受ける。
そんな時はいつも
「タンク(胴軸内)の中に目一杯インクを入れて乗ってください。
インクが少ないと空気が多くなり、気圧や気温の変化で空気が膨張して
中のインクを押し出してしまいますから。」と答えていた。
そこで今週は、「インク漏れの注意事項」としてもう少し詳しく述べることにした。

素材がエボナイトから樹脂へ変わることによって
胴軸内に差し込まれている部分に櫛溝を入れることが出来た。

万年筆好きの方の中には「エボナイト崇拝者」がいることは知っている。
確かにエボナイトは表面に凹凸があり、インクの含みが良いという特性を持っている。
その一方で欠けやすいという欠点もあり、胴軸内に差し込まれる部分に櫛溝を入れることが出来なかった。
従って、胴軸内の空気が膨張し、押し出されたインクは胴軸外のペン芯で保持するしかなく、
インクが漏れることが多くなる。

最近の樹脂ペン芯は、モンブランの担当が言っていたが、
「ネット化」と言って表面に凹凸加工を施すことが出来、インク含みが良くなった。
樹脂製のペン芯に変わることにより、柔軟性が高まり、
胴軸内に差し込まれる部分まで櫛溝が入れられる様になった。
では、画像で確認してください。

【 M400現在のもの 】
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【 M400旧型 】
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【 146現在のもの 】
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【 146旧型 】
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現在のペン芯は胴軸内部までしっかりと櫛溝があり、
気圧、気温の変化で膨張した胴軸内空気によって押し出されたインクは
この櫛溝部分でしっかりと保持される。

以前、「フルハルターで買ったM400と他で手に入れた古いM400を鞄に入れて持ち歩いていると、
古いM400だけインク漏れがする。」と問い合わせをいただいたことがあったので、
上記の説明をした。

私はペン芯が心臓で、ニブポイントが脳だと言ってきた。
ペン芯はインクをペン先に運ぶ役目で全身に血液を運ぶ心臓に例え、
ニブポイントは紙に当たる部分が使い手と合わなければ筆記具として充分に役目を果たさない。
ひとりひとり当たる部分が違い、万人に合うものはないという
ややこしさを持ってしまっている。
使い手に合わなければ筆記具として充分に役目を果たさない。
それ位万年筆にとってペン芯は重要な役割を担う部分である。
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by fullhalter | 2012-08-03 14:34 | 万年筆・関すること

インクの吸入について

先日いらしたお客様(既に何本かペリカンを買われている)から、
「インクを入れる時、どうしたらいいのか?」という質問があった。
「胴軸の先端というより、先端とネジ山の間くらいまでインクの中に入れないと空気を吸ってしまい、
一杯には入りませんよ。」と説明したところ、
いろいろ調べても切り割りの穴の所までとか、胴軸がインクにつかるかどうか位のところまで、
としか説明がないと言われた。

今更だが、来週の更新でインクの入れ方について説明をさせてもらう、とその方に約束した。

過去にも、もう何年も使っている吸入式万年筆で、
「インクが入らなくなった。」とか、
「インクを吸入しても直ぐになくなってしまう。」という相談を受けたことがある。

インクを入れる時に完全にペン先がインクの中につかっていないケースが圧倒的に多い。
インク瓶の口元部分はそんなに大きくないので中が暗く、
ペン先をインク瓶の底にあてたくない、というプレッシャーからだろうと思う。

そこで今回は透明の吸入万年筆を使い、ワイングラスの中の水を吸入して
ご覧いただくことにした。

まず始めに、ペン先切り割りの穴部分まで
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ご覧に通り、空気を一緒に吸入する為に三分の一程度の量しか入らず、
気泡が一杯に出来ている。
 

次に胴軸の先端が水に触れるかどうか、という所まで。
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上と同じく一杯に入らず、気泡が多い。


最後に正しい吸入方法である胴軸の先端とネジ山の間まで。
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ご覧の通り胴軸内部のペン先くしみぞの空気分が上方にあるが、
目一杯吸えていることがお判りいただけたと思う。

当然だが、胴軸先端部にはインクが付着するので、
ティッシュ等でよく拭きとってから使いはじめてください。

フルハルターHP 万年筆のメカニズムの中に追加いたしました。
今後は目次からご覧になれます。
ボトルインクの吸入について
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by fullhalter | 2012-07-27 11:22 | 万年筆・関すること

モンブランについて

(2006-12-22)
約30年の付き合いであったモンブランを取り扱うことが出来なくなった。

男性『ブランド』のモンブラン。
当然、当たり前の結果である。

エルメスやグッチがどこでも買えるだろうか。
買えていいのだろうか。
『ブランド』品を買う、持つということは、それだけで心の満足がある…ということではないのだろうか。

従って、求める店もそれなりの店。
大井町(場末の店と言えば、大井町の方々に失礼だが)の人通りの少ない、お客様全員が、
「ちっちぇ~」と驚くフルハルター。
何屋だかよく判らないフルハルター。
そんな店で扱っていい訳がない。
いつの日か、この日は来ると確信していた私。
そうでなければいけないと確信していた私にとっては、当然の結末である。

ブランドイメージを高め、共有できる正規小売店としての資格と必要条件が提示された。
フルハルターにはその資格はないし、またその必要もないと思っている。

人それぞれの生き方、哲学があるように、企業、店にもそれぞれの哲学があって然るべきである。
私自身は『ブランド』に最も似つかわしくない男と自覚している。
私を育ててくれた「モンブラン」。
今でも心の故郷の「モンブラン」。
是非、ブランドとしてのモンブランが成功することを祈っている。
既に成功しているのかも知れないが。

今後、モンブラン製品を販売、修理、調整することが出来なくなったこと、ここにご報告いたします。
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by fullhalter | 2006-12-22 10:31 | 万年筆・関すること