フルハルター*心温まるモノ

カテゴリ:愛しきものたち ( 16 )

沈金

漆加飾には「蒔絵」「螺鈿」等あるが、「沈金」もそのひとつ。
研ぎ出し高蒔絵「肉合」は夢舟さんに依頼し、数本持っている。
また螺鈿はペリカン日本で造られたものが手元にあるので、沈金が欲しいと思っていた。

ある方に相談したところ、「この人がいいと思う」ということで紹介されたのが今回ご覧いただく輪島の漆芸家、古込(ふるこみ)和孝さん。
紹介者から古込さんの作品が掲載された本が送られてきた。
「狐」だった。
「動物が得意の様ですよ。」と言われていたので、輪島の漆芸展が開催されていた日本橋三越でお目にかかり、直接「北極狐」を描いてくださいとお願いした。

キャップには親狐、胴軸には二匹の子狐。
親狐は振り向いて子狐たちを気遣っている絵にと。
そして出来あげってきたのが、これからご覧いただく『白狐』。
これも全体をご覧いただけないので、部分、部分の画像ですがお許しください。

親狐
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子狐
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親狐首部
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親狐腹と足
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親狐尾
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ススキ
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≪ 作者の言葉 ≫
毛彫りという技法は、輪島では一子相伝の技術と言われ、創始者は、板谷光治氏です。
2代目が息子の板谷伸治氏、それから私に受け継がれた技法です。
同職者の間では、どんな刃物でどのような刃の研ぎ方で、どのように彫っているか?さえ謎とされています。

白狐ということで、蓋には親狐、身には子狐2匹、背景にはススキの葉を彫り、露を銀の玉に象嵌にし、白狐の目は夜光貝を入れています。
蓋と身に親狐、子狐と分けたのは、いずれ来るであろう子別れを思いに分けてみました。

万年筆で毛彫りは初めての事でいろいろと戸惑い、困惑もありましたが、何とか彫れ、安堵いたしました。


≪ 作者紹介 ≫
漆芸家 古込 和孝

昭和52年 輪島生まれ
平成 9年 枕金師 加治武氏に年季明けを許される。
平成10年 枕金師 板谷伸治氏に年季明けを許される。
平成10年 毛彫り習得
平成10年 兼六茶会展に初出品、初入選
      以来数多く作品展に出品、入選を重ねて今日に至る。
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by fullhalter | 2010-10-15 13:32 | 愛しきものたち 

スターリングシルバー万年筆

“愛しきものたち・・・筆記具”S.T.Dupont。
第一回は、その中で私が最も好きなエカイユ。
第二回が、私が毎日連れ歩いているソフトチップペンをボールペンとして使っているスターリングシルバーにエカイユクリップ。

今回、最も好きな???
エカイユが最も好きって言ったじゃないか。何なんだ、と言われそうだが、
子どもが何人もいれば
「一番可愛いのは誰?最も好きな子は誰?」と聞かれたって
「みんな一番可愛いよ。好きだよ。」と、答えるのが当たり前。
それと同じで、エカイユにはエカイユの素敵さがあり、今回のスターリングシルバーにもそれが…。
「モノ好き」が落ちる「落とし穴」。
あれにはあれ。これにはこれの。
そして、世の中からは、奇人、変人だの、道楽者だのと罵られるのである。
ところが、奇人変人、道楽者もしたたか。
「何、ほざいてんだよ。かみさんや子どもにゃ迷惑かけてねぇ~。俺の裁量でやっているんだよ。」
こんなしたたかな方たちが来られることも多く、自信を持って生きる勇気を貰っている私である。
さて、さて、今回のスターリングシルバー S.T.Dupontの万年筆をご覧いただこう。

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【 仕様 】
素材:    925スターリングシルバー クリップのみ青漆
       
太さ:    キャップ…10.5mm  胴軸  …10.3mm
長さ:    収納時 …134.5mm 筆記時…160mm
重さ:    24g


1970年代後半から1980年代前半の THE PENによれば
価格は、63,000円
ちなみに、その当時モンブラン149は、28,000円 146は、20,000円
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by fullhalter | 2009-03-13 17:11 | 愛しきものたち 

漆ライター

2006年6月2日の更新で夢舟さんに漆を塗っていただいたスターリングシルバーのライターをご覧いただいた。
それがすっかり気に入ってしまった私は、更に三個ライターを送って 漆を塗って頂く様お願いした。
そのページをご覧いただくと判るが、3種(3色)の漆塗りが出来上がったらまたお見せしたいと、申し上げていた。
ただ、夢舟さんが余りにも忙し過ぎ、2年余りが経過し、知人の塗り師に頼んだと、聞いていた。
漆塗りと言っても、それぞれの専門分野があるようだ。
夢舟さんは蒔絵師であり、ペリカンからは螺鈿、沈金の万年筆が販売された。
塗り師は、塗り専門(?)である為に、知人にお願いしたということ。
ということは、前回の「夢舟の塗り」は貴重ということか…。
いやいや、私が大変失礼なことをしたということであろう。
では、早速画像でご覧ください。

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以前夢舟さんに塗っていただいたものと銀のゴザ目のライターと並べて
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by fullhalter | 2008-11-28 17:25 | 愛しきものたち 

『銀製ライター』4

  2006年11月24日の更新で、銀製ライター3をご覧いただいた。
この頃の更新では、ゴザ目の1.0/1.5/1.8mmの厚さのスターリングシルバー ジッポーライターをと覧いただいたり、デュポンのライターを多く紹介させていただいた。

銀製ライター3では、1947年のメキシココインの絵柄を彫金していただいたものを、ご覧いただいた。
ご記憶のある方も居られると思う。

その彫金をしていただいた時、彫金師の方に
「このコインのように 浮き彫りにしていただくことって可能なのでしょうか?」
「肉合(シシアイ)という技法があるんですけど…。凄く時間がかかる肉彫りですね。」
肉合… それって蒔絵でも最も高い技法と言われている…。
フルハルターの看板だって、浮き彫りだぜ。
あれも肉合いか。
フルハルターの文字を木の板に彫り込むのと、周りを全部削ってフルハルターを浮き立たせるのじゃ~全然違う。それが銀のライターにだ。

その時から それは私にとっての、「人生最後の道楽」と決めていた。
ジッポーの大きいサイズで1.8mmの厚さの純度0.950のシルバー。
いつの日にか造ってもらいたかった「肉合のメキシココイン」の彫金。
それが出来上がってしまった。

人生最後の…
最後が終わってしまった。
これから俺は何を目的生きてゆくのか…。
まあ、いいや、俺自身のこと。
人生最後の最後…繰り返しもありだ。
誰にも迷惑をかける訳ではないし。(いや、家族には迷惑か。)
でも楽しく生きなきゃ、意味がない。
では、では画像を。  

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<2006年11月24日にご覧いただいたライター・コインと>
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【 仕様 】
素材: 銀製 純度 950/1000
大きさ: 41mm×58mm×15.4mm
地金の厚さ: 1.8mm
重さ: 137g 
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by fullhalter | 2008-07-18 13:55 | 愛しきものたち 

スターリングシルバーバックル 九剣のかたばみ

  スターリングシルバーバックルに家紋。
「九剣のかたばみ」の彫金を5月23日の更新でご覧いただいた。
その時に漆塗りが仕上がったら、お見せすると約束をした。
スターリングシルバーライターに漆塗りしたモノは以前にご覧いただいたが、今回のバックルが2作目である。
では、画像でご覧になってください。

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by fullhalter | 2008-06-27 14:01 | 愛しきものたち 

スターリングシルバーバックル 九剣のかたばみ

  久し振りに彫金師の方に仕事をお願いした。
スターリングシルバーのバックルである。
以前「龍」と「唐草」をお願いしたことがあったが、3作目である。
家紋「九剣のかたばみ」
彫金師の方は、
「『剣かたばみ』なら知っているが、『九剣のかたばみ』は知らない。」と言った。
写真を渡して、彫っていただいた「九剣のかたばみ」
スターリングシルバー バックルをご覧いただきたい。

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  今は漆塗りの為、塗り師のところにある。
済んだら、またご覧いただくつもりである。 
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by fullhalter | 2008-05-23 10:01 | 愛しきものたち 

『デュポンライター 』3

  先週までに3個のデュポンライターをご覧いただいた。
今週は今手元に残っている7個のうちの、残り4個をご覧いただきたい。
画像で表現出来ているか、自信はないが、それぞれのパーツが実に丁寧に造られているところもご覧いただきたい。  

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  これで私が大好きな「デュポンライター」が終わりです。
多少でも興味が出た方が居られれば嬉しいです。  
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by fullhalter | 2007-02-23 12:51 | 愛しきものたち 

『デュポンライター 』2 

  デュポンのライターは大好きだ。
この会社で造られたモノ(ライター)を見ると、いつも
「いい仕事をしている。」と思うのである。
来週画像で紹介するつもりだが、それぞれのパーツを見る度に、「造り手の思い」が出ていると感じるのは私だけではないと確信している。
いいモノは、造り手の思いが全てである。

  今週は、10万円弱で販売していたチャイニーズラッカー「あずき色」を20%で買ったデュポン。
二十数個の通り過ぎて行ったデュポンの内、唯一私の手元に残った自分で買ったデュポンである。
全く同じモデルの「緑」も一緒に買ったのだが、ずっ~と前に嫁がせた。

  いい姿、形、色、そして音。
デュポン好き、ライター好きは、蓋の開閉の音色に拘る。
銀の特注ジッポー1.8mmも凄くいい「ねいろ」である。
残念ながら、このHPではその「ねいろ」をお聞かせ出来ない。
では、画像を。

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by fullhalter | 2007-02-16 12:21 | 愛しきものたち 

『デュポンライター』 

  「大バカ者」、「道楽者」として皆さんにご覧いただいてきた銀無垢のジッポーを「欲しい」とご要望いただいたことは、既に申し上げた。
その方は、槌目、厚さ 1.8mmのあのライターを迎えに来た帰りに友人達と飲み、皆さんに見せたと言う。
「見せびらかせた」と思われるだろうが、そんな気持ちは全くなくとも見せたくなる思い、よ~く判る。

  またお一人、1.8mmのジッポーが欲しいという方が現れた。
商いとしてではなく、私の思いが通じたということが、もの凄く嬉しい。

  私はガキの頃から、何故か「モノ好き」だった、
タバコを吸いはじめたのが25~26才だった私に、デュポンがやって来たのも同じ頃。
義兄が仕事で海外に行った時に、私にはデュポン、弟にはダンヒルを買ってきてくれた。
その重さ、それぞれの部分に造り手の思いを感じ、すぐに虜になってしまった。

  あれから35年、私を通り過ぎていったモノを含めると、二十数個のデュポン達。
はじめてのデュポンも、請われて嫁入りした。
自分で買ったモノは、僅か数個。
それもあるところで、キズものとして定価の10%~20%で求めたものばかり。
定価で買えるような生活もしていなかった。
他は皆貰い物である。
その殆どが学生時代のアルバイト先の先輩である。
その先輩がもの凄くモノ好きで、また人にプレゼントするのが大好き。
「自分で持っていても、一人だけの喜びだけど、人にあげて喜ばれたら、2倍、3倍、5倍の喜びにはなるだろう。」と言う方である。
いいね~。
(でも、家族は大変だと思うけどね。)

  今週は、今も残っているデュポン7個の内、「都彭」のネームの入った2個をご覧いただきます。
この「都彭」のネームを入れて販売したのはいつ頃だったのかは、判らない。
相当古いことは確かだが、デュポンの方に、
「何故、『都彭』のネームを止めたのですか?」と聞いたら
「人の名前だと思い、消してくれという方が多いんで止めたんですよ。」
俺は好きなんだけれど、聞いてみなきゃ判らないもんだ。
では、私が最も好きな紺のデュポンから。

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一番好きな紺のデュポンを入れる為に無理を言ってケーズファクトリーさんに造っていただいた紺の革のFortに入れた画像。

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by fullhalter | 2007-02-02 11:04 | 愛しきものたち 

『銀製ライター』4

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  「大バカ者」として、道楽として造ったライターにオーダーがあった。
その方は、ペリカンM1000の3Bをお求めになった方で、マルガリータ、シャルロッテの使い手でもある。
銀製品の良さを熟知し、大好きなのだろう。

  ある時、
「HPの銀のライター見られますか?」と連絡が入った。
「ええ、ありますよ。」
「今日、これから行きます。」と言って来られた。

  厚さ 1.8mm ゴザ目のライターを持つなり、
「この重さ、いいですね~。」
「でしょう。僕もこの重さがたまらないんですよ。」
「このジッポー、記念のライターなんですよ。」
と見せてくれたのが、ジッポー 銀無垢 槌目の使い込んだライターだった。
「出来れば、この記念のライターが槌目なので、ゴザ目じゃなくて槌目で、サイズもこれと同じ大きいサイズがいいんですけど。」
「じゃ~聞いてみますね。」と言って出来たのが、これからご覧いただくライターである。

  これまでも店で1.8mmの厚さのジッポーを持たれた方は、
「いいなぁ~でも反則だよ。ジッポーの銀無垢 これまでもいろいろ見てきたけど、厚さは0.5mmか、0.6mmだよ。。1mmでも厚いと思ったのに、1.8mm。やっぱり反則としかいいようがないね。」などなど。

  好きだと言われる方は、多かったが、はじめてのご注文。
私にとって、記念すべき「はじめの一個」である。
ゴザ目も槌目も、この会社は手打ちである。
では、画像でご覧いただこう。

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 次に、ゴザ目との比較を。
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< 左…1.5mm との比較 > < 右…1.0mm との比較 >


  最後に仕様を。(単位: ミリ、グラム)
◆ 今回の槌目:    41×57×15.5  135g
◆ 1.8mmのゴザ目: 33.5×57×13.5 113g

  以前ご覧いただいたそれぞれの重さ
◆ 1.0mmのゴザ目: 64g
◆ 1.5mmのゴザ目: 95g
◆ メキシココインの彫金: 93g

  このライター必ず大切にされ、幸せな生涯を送る筈である。
いつ、命が尽きるのだろう。
何せ、1.8mmなどはじめての経験。
私にも判らない。
今回注文されたこの方と二人だけであろう。
一緒に育んでゆきたい。 
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by fullhalter | 2007-01-19 19:20 | 愛しきものたち