フルハルター*心温まるモノ

カテゴリ:夢舟の作品達( 65 )

秋晩蒔絵

今回ご紹介するのは、昨年2004年の作品。
今私が持っている、夢舟さんに絵付けしていただいた万年筆では最新のものである。

数年前に夢舟さんの工房を訪ねた時、職人同士ということもあり、私が蒔絵が、否、手造りが好きだと判っていただいたような気がする。
というのは、その時に野村美術館で開催された作品展の貴重な本をくださったからだ。
その本の作品達の中でひときわ私の心を惹きつけた作品があった。
それは金を使った作品が多い中に目立たない静かな、穏やかさを感じた作品である。
何時の日か、この絵を万年筆にと思って実現したのが、今回の作品である。
では、画像をご覧いただこう。

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この作品は「秋晩蒔絵」と名づけられ、晩秋の日の暮れ落ちる一瞬を描いた、変塗研出地に黒艶消漆で秋草を高蒔絵した作品である。
金・銀・プラチナ・螺鈿などなどの派手さは無いが、何とも言えない落ち着き、穏やかさを感じさせてくれ、とても好きな作品だ。一見、高価そうに見えないところに、日本の良さを感じている。
だからと言って、金・銀や螺鈿が悪いなどと言っている訳でもない。
つまりは、金だろうが、螺鈿だろうが、艶消しだろうが、全体のバランスが大切で、それを好きになるかは個人の好みである。
ただ、造り手である作者がどんなセンスと技を持っているかは、大いなる問題ではあろうが。
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by fullhalter | 2005-02-11 10:55 | 夢舟の作品達

テッセン

第四回目の『夢舟の作品達』は私が大好きな花 ”テッセン”。

まず、「ある方に誠に申し訳ないことをしてしまった。」経緯を申し上げる。
私は熟練した人の手により造られるモノが好きであるということは、これまで申し上げてきた。
銀製の万年筆の手彫りによる彫金も、以前からお願いしている方がいた。
2000年に、こちらで指定して万年筆に私の大好きな”テッセン”を彫っていただいた。

2002年頃だったろうか。
山崎夢舟さんご夫婦が店を訪ねてくださった。その時に
「蒔絵も好きだけど、手仕事が好きだから銀製の万年筆に彫金してもらっているんですよね。見てみる?」
ご夫婦揃って見たいとおっしゃったので、龍や鳳凰、山水、そして”テッセン”が彫金された万年筆を見ていただいた。
その時見ていただいたことがきっかけで、絵付けをお願いした。
それが”テッセン”だった。

どんな変身を遂げているのだろうか…。出来上がって送られてきた時は、ドキドキした。
開けてみて、一目で好きになった。
彫金師の方の何の迷いもない一気に彫り上げた線が更に、そして見事に表れているではないか。
彫金師の方の技を生かした見事な絵付けであった。
そして改めて、彫金師の方の技にも感服させられた。

ただ、後になってとんでもないことをしでかした自分に気がついた。
このことを、彫金師の方にお断りしていなかったのである。
恐る恐る電話で経緯を申し上げたのだが、その方は
「もう、私の作品ではなくなったんだ。」と言われた。
後で言い訳が出来ない、取り返しのつかないことである。

そんな経緯があった”テッセン”だが、『象嵌』というか、『蒟醤(きんま)』の技法はいい。
素晴らしい出来映えである。
もし、次回もこの技法でお願いするなら、事前に必ず彫金師の方にその旨お伝えし、ご了解をいただいてから彫っていただくことにする。ただ、彫っていただけるかが問題であるが…。
では、 ご覧いただこう。

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by fullhalter | 2005-02-04 13:35 | 夢舟の作品達

うさぎ・花・唐草

『夢舟の作品達』第三回は、同じく万年筆への絵付け。
スターリングシルバー軸に うさぎ・花・唐草を描いていただいた。

これをお願いした時は、象眼的なものが出来ないかと銀軸を選んでお願いした。
皆さんの目にはどう映るだろうか。
夢舟さんの作品には言葉はいらないので、早速画像をご覧いただこう。

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2000年の作品。
前回、前々回の1998年から2年後の作品で、1998年は夢舟さんが万年筆に蒔絵を施した最初の年である。
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by fullhalter | 2005-01-21 11:28 | 夢舟の作品達

茶の梨子地に葡萄の絵付け

始めて山崎夢舟さんに絵付けをしていただいた万年筆のもう1本である。
1998年 先週の『宝尽し』と一緒に出来上がった作品。

茶の梨子地に葡萄の絵付けで、これは私の要望ではなく、2本同じ『宝尽し』では芸がないと夢舟さんがご自身で選んでくださった絵柄である。
言葉ではなく、画像をご覧いただこう。

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by fullhalter | 2005-01-14 10:32 | 夢舟の作品達

宝 尽 し

私は何故か子供の頃から”人が造るモノ”に惹かれた。
その中のひとつに『漆・蒔絵』があった。

今から20年位前だったろうか。
当時のモンブラン日本総代理店ダイヤ産業の社長が知人の紹介でNO.149に、京都の蒔絵師の蒔絵を施した。ダンヒル ナミキは知っていたが、余りにも遠い世界。149の蒔絵を見た時に、
「いやー蒔絵はやっぱりいい。」と改めて実感させられた。
それ以来、蒔絵を描いてもらいたいという思いがあった。
もう10年近く前になると思うが、年配のお客様から名刺をいただいたら、加賀の漆器業の方だった。その方に、
「万年筆に蒔絵をしてくれる方をご存知ないですか?」と尋ねた。

それから2~3年経って絵付けをしてくれたのが、山崎夢舟さんだった。
今でも加賀の漆器業の方とお付き合いさせていただいているし、夢舟さんとも1年に1~2回お会いしている。
いい仕事をされていると、私は思う。

そこで夢舟さんと相談して、今年からこのサイトで”夢舟の作品達”を常設し、皆様に夢舟さんの作品をご覧いただくことにした。第一回の今回は私が始めて絵付けしていただいた『宝尽し』をご紹介します。

残念ながら、メーカー品の万年筆の為に全体をお見せすることが出来ない。また販売も出来ないが、それぞれの部分のアップをご覧いただきたい。

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by fullhalter | 2005-01-07 13:21 | 夢舟の作品達