フルハルター*心温まるモノ

『趣味の文具箱 vol.13』

枻(えい)出版社 カメラ編集部 清水j編集長、井浦副編集長はじめスタッフの方々と初めてお会いしたのは、今から約5年前の2004年の5月。
用件は、万年筆のムックを作りたいので取材をと言うことだった。

メディアの方々に必ずしも好感を持っていなかった私は、直ぐに了承出来なかった。
とりあえず人柄や仕事に対する思いを感じ取りたいとお会いしたのが、2004年5月。
早いもので、それから5年である。

『趣味の文具箱 創刊号』は、自宅、店、とかなり時間をかけての取材だった。
一貫した仕事に対する思いに好感を持っており、それ以来相談に乗らせていただいている。

さて、今回の『趣味の文具箱 vol.13』について、清水編集長、井浦副編集長がいらして言ったこと、
「今回は使い手の特集をしたい、取材させてくれませんか。」
「え、売り手ではなく、使い手として?」と聞き返した。

私自身は万年筆をそんなに使っていない。
保証書、遠方の方に送る時のメモ書き、そして一番長時間使うのが年賀状。
使っている万年筆は、MONT BLANC。
何故、売っていない、またペン先の調整もしていないMONT BLANC?と思われる方も多いのではないだろうか。
理由は簡単、サラリーマン時代に自社製品として買い求め、持っていたものだからだ。
Pelikan だと、仕入れてお金を払わなくてはならない、今更そんな金を使わなくとも済むからである。

「私は店を出した時にそれまで持っていたMONT BLANC 1468を使いはじめました。ある時からペン先を自分で加工した 146の改造品や149を使っているんですが、それでいいですか?」
ということで、使い手としての取材を受けることにした。

校正をしてくれと、自宅に送られてきた私のページを見てびっくりした。
私の顔写真のデカイこと。
家族全員(私も含めて)、
「ひどいよ。大きすぎるよ。」が感想。
我が家は全員写真を撮られることが嫌い。
亭主や父親の写真を大きく載せられることにもかなりの抵抗があるのだ。
女房などは、清水さんにもう少し小さくしてと頼んでみたら、としきりに言う。

校正の件で清水編集長が店に来られた時、直ぐに
「あれ勘弁して。家族も大き過ぎると言っていたし、俺も嫌だから。」
「そーですか。」
「だって、凄く恥ずかしいじゃない。」
少し間を置いて、清水さんらしい独り言のような語り口で
「あ~、恥ずかしいだけか…。」 
私はそれで観念した。
(こいつは、絶対このまま出すな。)と。
取材を受けるということは、全てを相手に委ねるということ。
文句を言ってはいけないと、私は思っている。

清水編集長、あなたは仕事に対して「大した奴」です。
だからこそ、13号迄続けて来られたのですね。



表紙のMONT BLANCは私が改造して使っている、
ボディだけソリテール1468銀無垢にした、146のペン先加工モデルである。
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椎名誠さんの字
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藤村俊二さんの字
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本田博太郎さんの字
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古山さんのページ
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長原宣義さんのページ
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31名の愛用万年筆とその文字、古山さん、長原さんのページ等々、盛り沢山の内容です。
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by fullhalter | 2009-03-27 09:55 | ムック本紹介