フルハルター*心温まるモノ

ジッポーライター 『海想』

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今週の夢舟さんの作品は、ジッポーライター『海想』です。
トップページで「ちょっと、残念」と申し上げたのは、夢舟さんがライターに蒔絵する一番始めの依頼者は、
「絶対俺だ」と思っていたからである。『海想』が自宅へ送られてきた時に、
「やられた~」が実感だった。
余談だが、既にご紹介した蒔絵の懐中時計を迂闊にも洗濯機に入れてしまい、バラバラになってしまったものを、修理に出し、丁度出来上がったとの連絡をもらった時と同じくして、このライターが送られてきた。

あの懐中時計は、金・銀の細工をしている会社のもので、取りに行った時に店のウインドーの中にはジッポーが私を見つめていた。勿論私はためらいなく、
「これ、ください」と。
夢舟さんに電話で、
「あの『海想』を見てしまった為に。俺もジッポー買っちゃったよ。」
電話の向こうで夢舟さんは大笑い。

いつの日にか、そのジッポーも夢舟さんの手元に届けられ、じっくり、ゆっくりと蒔絵を施される定めである。
皆さんにお見せする日が来ることと思う。

『海想』は、平成13年7月の作品である。
大きいタイプのジッポーである。

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【 作者の言葉 】
これは持ち主である方から
「このライターはあなたに任せるので、好きな絵付けをしてくれないか。」と依頼があり、蒔絵したものです。

当時印籠や、根付けなどに蛸や蟹など海のものを描いていたので、ライターにも絵付けをしたら面白いのではと思い、海底をイメージし、蒔絵で表現しました。
図案は、蛸の頭が丁度ライターの蓋を開けやすい位置に持っていき、そこから図案を考えていきました。

この作品は一番自分らしい“図案と技法”で製作したと思います。

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by fullhalter | 2005-08-05 21:18 | 夢舟の作品達