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フルハルター*心温まるモノ

ペリカン・1935 トレド

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1931年に発売されたトレドの復刻

  このシリーズでは、1931/18金ボディー、 1935/グリーン、 1931/ホワイトゴールド張り、 1935/ブルーに続き第5弾。 地金を彫り、そこに金を埋め込んだいわゆる象眼の技法で、(スペイン)トレドの職人の成せる技。 噂は半年以上前に聞いていたが、本当に発売される運びとなったので是非実際に見てみたいし、楽しみでもある。

 以下、先日ペリカン社日本からいただいたパンフレットからの画像をご紹介する。中には既に、このパンフレットを入手された方もおられるかもしれないが、多くの方はまだ目にしていないと思うので、ここで紹介しご覧いただきたい。お客様の中にも興味を持たれている方が多く、私が考えていたよりもはるかに多くの方々が、発売を待っている……ようだ。

  今回は多くの画像と説明文をご覧いただいているので、私の説明は不要であろうが、何せ25万円と大変高価なものである。ご興味のある方は是非一度ご自分の手で確かめて欲しい。今後皆様にお伝えしたいことがある時は、このホームページでお知らせしたい。



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過去からのメッセージ
いつの時代にもその時代特有の様式や特微があります。当時作られた物の中には長い年月を経た後も、魅カ的で色あせることのない美しさを持ち続けているものが少なくありません。ペリカンの “Originals  of Their Time” シリーズはこれらのクラシックな作品の輝きを復活させたいというペリカン社の強い希望が実現したものです。このシリーズの最終作品として、ペリカン 社では最高傑作品であるオリジナル・トレドを復活させました。1931年に発表されたオリジナル・トレドは人々の注目を集めた傑作品でした。最高級の材料が使われ細部にわたり丹念に作られたトレドは、非常に価値あるものとして高く評価されています。この逸品に名を与えた町トレドにおいて伝統的手法に従ってハンドメイドで仕上げられた桐軸の装飾彫金は、トレドを芸術品と呼ぶにふさわしいものにしています。

 


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当時と現在
1929年ペリカン社は最初の万年筆を発表し、ヨーロッパに旋風を巻き起こしました。1927年に既に特許登録されていたピストン吸入機構の採用によって、その後筆記具ブランドとして拡大成長するベリカン社の筆記具製品ラインの基礎が築かれました。その2年後に発表されたトレドは、現在でも多〈のコレクターに貴重品として高く評価されています。伝統的な手法で作られ、他に類を見ないデザインをもつトレドは、コレクターにとって数ある高価なコレクションの中でも重要な一品となりました。








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傑作品の誕生
真のオリジナル品には今日でも当時の精神が息づいています。それは最高級素材の選択から細部の仕上げに至るまで伝統的手法が用いられた場合にのみ実現します。トレ ドは丹精込められた手作業によって一本一本製造されており、それぞれが真のオリジナル作品です。トレドは“Originals of Their Time”シリーズの最終作にふさわし い価値ある芸術品であり、製造本数は1100本に限定されています。









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細部に至るまで完全無欠
トレドは高級筆記具であると同時に希少性をもつ宝飾品でもあります。金の象眼装飾が施されたスリ一ブはそれだけでも傑作品と呼ぶにふさわしく、感動に値する仕上がりとすばらしい輝きをトレドに与えています。伝統的手法で仕上げられた18金のぺン先は細部にいたるまで極限の完璧性と精密性をもっており、さらに手で書きなじませられています。キャップにはペリカン烏のくちばしをモチーフにしたクリップと2本の14金のリングが装着されています。さらに首軸と尻軸に黒いエボナイトが使われ、 キャップ・ケースとキャップ・ヘッドには愛好家の間ではカンフルの香りでそれと知られているセルロイドが用いられています。キャップ・ヘッドには歴史的な1931年当時のペリカン・ロゴが彫り込まれています。





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えり抜きの技法
真っ先に目を引く賛沢なスリープは、スペインの町トレドで、伝統的なダマスク技法に基づいて作られています。この技法では、フィリグリ細工の手作業によって装飾用のゴールドが鉄製のベース素材の中に埋め込まれます。12の工程作業において、極めて薄いゴールド模様が仕上げられ、精密な特殊工具を使って丹念に鉄の中に打ち込まれます。
紀元前16世紀から知られているこの芸術的手法は、その発祥の地であるシリアの首都ダマスカスに因んで名付けられています。この手法は次第に地中海地域に広まつていき、アラブ人は後にこの芸術的手法をスペインに持ち込みました。今日、トレドはこの素晴らしい美術工芸において世界の中心地となっています。





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クラシックな外観とモダンな機構
ピストン式吸入機構の採用により、トレドは定評あるペリカンの技術と贅沢な外観を両立させています。ペリカンのインク吸入機構は、簡単で手を汚さないインクの充填を可能にしています。均等でスムーズなインク出を実現した近代的なインクフロー機構とピストン式吸入機構との組み合わせによって、トレドを手にした一秒一秒が楽しみの時となるでしよう。









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トレドのお手入れ
トレドを末永くご愛用いただくためには、お手入れが大切です。万年筆を長期間ご使用にならない場合は、水あるいはぬるま湯で洗ってください。万年筆を60℃以上になる場所や直射日光の当たる場所に放置しないようご注意ください。又、インクはぺリカン社の製品をお使い下さい。インクは開封後1年以内に使い切ることをおすすめいたします。









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“オリジナルシリーズ”現在までの限定版
シリーズ第一作目は、18金ゴールドのスリーブと、細部にわたるこだわりを特徴とした “オリジナル 1931” です。
二作目の “オリジナル 1935 グリーン” は、セルロイド材質の使用によって生じた一本一本異なる微妙な色合いが目を楽しませます。
“オリジナル 1931 ホワイトゴールド” の極めて稀なホワイトゴールド・ダブルは、1931年の発売当時センセーションを巻き起こしました。
“オリジナル 1935 ブルー” も又、高品質のセルロイドの精密な加工によって価値ある製品となっています






製品名:「1931トレド」
ペン先: 18金 (F、M、B)
材質 胴軸: 鉄製のべ一ス素材に1931年当時のフィリグリ
細工の手作業による23金象眼装飾
キャップ: セルロイド
リング: 14金
首軸: 尻軸 エボナイト
クリップ: ジャーマンシルバーに18金張り
販売価格: ¥250,0OO (本体価格)
製造数量: 1,1OO本
製造ナンバー: クリップ上部に刻印
付属品: オリジナルボックス、限定ナンパー入り保証書
発売日: 平成15年3月下旬
by fullhalter | 2003-02-22 10:03 | 限定品万年筆